「心のノート」という教材があるらしい。全国の小中学校で配布されているとか。国(文科省?)からこどもたちへの「心」のプレゼントだって。取りまとめたのは河合隼雄。アブナイナ。
学校がますます息苦しくなってきているようだ。昔だって(ン十年前)けっして居心地のいい場所ではなかったが、今や生徒だけでなく教師までもが悲鳴をあげているのではないだろうか。日の丸、君が代をめぐるイシハラ東京都の動きは何だろう。
教職員に対しては処分で脅し、こどもにはやさしさをまとった「心」をプレゼント。なかなか巧妙だ。
21世紀のナショナリズムは戦前のような粗野な硬直したものではなく、いつのまにか心の中にひっそりと静かに忍び込んでくる、やさしく甘美な幻想なのだ。
高橋哲哉著「心と戦争」を読む。