デジカメについて考えていたら、これって人間の目と脳のしくみによく似ていることに気がついた。光を感じるセンサー(CCD)は人間の目でいえば網膜。ここで受けた光は電気信号に変えられ、脳で画像として再構成される。我々がものを「見る」というのはこういうプロセスのことを言う(はずだ)。デジカメで脳に相当する部分はコンピューター(メーカーによって画像エンジンなどと呼ばれる)。
そういうわけでデジカメで撮る写真は人間の脳内映像に近いと言えるかもしれない。一方、従来のフィルムカメラで撮る写真はフィルムという物質上に残された光の痕跡。したがって物質的な存在感がある。優劣ではなく、どちらも面白い。