オリーブオイルでニンニク、唐辛子を炒め、タマネギ、茄子、ピーマンなどあり合わせの野菜を入れトマトを加えて煮込むだけ。要するに野菜のトマト煮。ワインがあれば入れてもいいし、なくても可。水はいっさい入れない。ダシも使わない。完全なベジタリアン料理。
ラタトゥーユは南フランスやイタリアの家庭料理とされているが、これにクミンやカルダモン、ターメリックなどの香辛料を加えればそのままインドの野菜カレーになる。共通点はダシを取らないこと。インドとヨーロッパが一つの料理で結びついているのは面白い。
勝手な想像だがこの調理法はジプシーによってヨーロッパに伝えられたのではなかろうか(ジプシーの起源は北インド)。鍋ひとつあれば出来る簡単な料理なので野営の時には好都合。これに小麦粉をこねて焼いたチャパティがあれば旅の食事としては十分だろう。放浪の民に想いをはせながら、できれば星空の下で食べてみたい。
お隣から夏野菜を沢山頂いたので、玉葱 胡瓜をたして丸田レシピどうり作ってみました。大成功 甘み 酸味辛味のバランスがとてもいい感じ 美味しかったです。ダシを入れない所がミソかしら?太陽の恩恵でできた野菜たちの底力はスゴイです。
コメント by: あゆむ : 2007年07月29日 22:17太陽の恵み、たしかにそうですね。野菜の味はすばらしい。肉や魚などなくてもこれだけで十分な気がします。こうした煮込み料理用の鍋が欲しいなあ、とも思っているところです。厚手の鋳物か陶製か。
コメント by: shuzo MARUTA : 2007年07月30日 04:39そうですね、本格的なインド料理はダシを取らないですね。ヨーロッパの様にフォンみたいなのを使うレシピは見たことないです。それにアク取りと云う風習も無い様に感じます。ですが、肉を使う場合、良く水洗いして血抜きをしますよね?料理は色々なテクニックをやればやるほど美味しくなると云う幻想を追い掛けてしまいがちですが、適材適所に少しだけでいいんだと悟りました。インドの料理はその辺り関心してしまいます。合理性と味と医食同源。シンプルだけど深遠ですね。
コメント by: モーカン : 2007年08月01日 12:32ダシ(スープ)をとる料理の文化圏とダシを使わない料理の文化圏があるような気がします。この違いがどこで生まれるのか興味深いところです。気候風土なのか食材によるものなのか、あるいは宗教か。
コメント by: shuzo MARUTA : 2007年08月02日 01:11