白の系譜4
古墳時代の装飾古墳には赤い顔料でシンボル図形が鮮やかに描かれている。この赤はおそらく血を表わしているのだろう。死者の永遠の生を願う気持ち。しかし神道になるとイメージカラーが白になる。この白は何か具体的なものを表現しているとは思えない。抽象的であいまいな何か。あるいは実体がなく形容詞だけでしか例えようのないもの。気配とか空気とか。
この赤から白への変化の裏にはどんな背景があったのだろう。民族が入れ替わるほどの激動か、あるいは母性社会から父性社会への転換か。
投稿 : shuzo MARUTA : 2010年07月28日 23:53