2010年10月10日

アッジェのパリ

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 雨が止んだ午後、アッジェの写真集を見て過ごす。時は20世紀初頭、重いカメラとガラス乾板を担いでパリの街を歩く頑固な写真家の息遣いが聞こえてくる。乾板のサイズは18x24(センチ)、レンズはかなり広角のようだ。写真の特徴は垂直の線がまっすぐになっていること。この垂直線が写真に規律を与えている。これはアオリが使える大型カメラでなくてはできない技法だ。垂直線、またひとつ秘密を発見した気分。

投稿 : shuzo MARUTA : 2010年10月10日 23:59