福島県二本松市の両雄、「大七」と「奥の松」。内陸の酒ながらどちらも口当たりが柔らかい。それでもしいていうならば剛の大七、柔の奥の松か。忘年会続きでアルコール飽和状態の体でもなおうまいと思わせる奥深さ。
新潟の震災では多くの酒蔵が被害にあったらしい。もしかしたら今後、これを機に日本酒地図が変わってくる可能性もある。久保田、八海山、〆張鶴など新潟の酒はいまだに人気がある。確かにいい酒もあるがただ値段は高すぎると思う。日本酒の世界もそろそろブランドで売る時代は終わり。被害にあった酒蔵には追い討ちをかけるようで心苦しいが、本来の「新潟の地酒」に戻っていい酒を造って欲しいと思うのだが。