ルーミーは親鸞と同時代の人。イスラムの歴史の中ではスーフィーの系譜に連なる宗教改革者といえると思う。イスラム法(コーラン)によって人を外側から縛るのではなく、自己の精神的な充実をめざす。その意味では禅との類似性を感じるし、セマー(旋舞の儀式)からは踊念仏を連想してしまう。 「寛容は海のごとくあれ」ルーミーのこの言葉はあらゆる原理主義の対極にある。