ヨハネで思い出すのはギュスターヴ・モローが描いたサロメ。絵のタイトルは「出現」だったか。たしか学生時代に開かれたモロー展で見た記憶がある(竹橋の近代美術館?)。聖書に題材をとった恐ろしい愛憎劇の中でサロメの前にヨハネの首が現れる場面。絢爛たる色彩によって残酷さは消え、官能的?な宗教画のようだった。
写真は聖ヨハネ教会の前庭に咲いていたバラ。サロメの物語がどこまで史実かは分からないが、ストーリーを重ね合わせると、この教会にはまことにふさわしい花に思えた。
モローの『出現』懐かしいですね。上野の西洋美術館で始めてみた時の印象は鮮烈でした。サロメの身にまとう金線の装飾紋様とヨハネの首が放つ光が強烈でした。パリのモローの小さな美術館のアトリエもよかったですね。
コメント by: さいれんと : 2005年08月28日 21:40西洋美術館でしたか。どうも記憶があいまいです。図録も買ったはずなのにどこへいったのやら、、、。
フランスはまだ行ったことがありません。イタリアもスペインも。要するにヨーロッパというものをこの目でまだ見てないんです。早く見ておかねばと思っています。
ぼくも観ました。
そしてサロメと言えば、オスカーワイルドとビアヅり−。やっぱ、イメージされるのは薔薇の花ですね。