「夕暮れ」
♪ 夕暮れの町で
ボクは見る
自分の場所から はみだしてしまった
多くのひとびとを
♪ 夕暮れのビヤホールで
ひとり 一杯の
ジョッキーを まえに
斜めに 座る
♪ その目が この世の誰とも
交わらない ところを
えらぶ そうやって たかだか
三十分か一時間
詞/黒田三郎・高田渡
亡き人のことを冷静に偲ぶことができるようになるには2年という月日は短すぎるのかもしれない。この本は彼の友人たちによる追悼文集のおもむきがあるが、いまだに生々しい証言があふれていて高田渡という音楽家をリアルタイムで体験しているような充実感がある。ディスクガイドも秀逸。
「高田渡読本」音楽出版社刊。編集は浜野智さん。