常無常
仕事場の隣りに建っていた古い小屋が取り壊されて更地になった。特別の感慨などはないが今まで目にしていたものが消えてしまったことについては多少のとまどいもある。形ある物は常ならず。それはわかる。ただ常ならぬものに価値がないかといえばそんなことは決してなくて、常ならぬものの中にこそ記憶も愛着もいっぱい詰まっているのだな。
常ならぬものへの讃歌と常なるものへの渇仰。芸術表現にはこの二つのベクトルがある。どちらか片方ではなくできれば両方のベクトルを内包した表現、それが理想だ。
色即是空 空即是色
投稿 : shuzo MARUTA : 2007年06月27日 23:53