2008年02月15日

JT日本たばこ産業3

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 煙草専売法が施行されたのは1904年(明治37年)。日清、日露の戦費を捻出するのが目的だったとか。専売というのは単なる独占とは違い法律による独占なので強力だ。違反したものは検挙される。これならば商売敵などは現れるはずもなく天下無敵。つまり国が国策としてたばこを宣伝し消費を奨励していたんだな。この収益が日清、日露から太平洋戦争までの戦費となった。敵味方あわせてどれだけの血が流されたことか。そして国内ではどれだけの肺ガン患者が生まれたことか。現在の統計では一年間の肺ガン患者の発生数は7万人とか。累計すれば戦死者の数とどちらが多いだろう。こんな事業を国が独占して行っていた。
 現在であればPL法(製造物責任法)により莫大な損害賠償の対象になるところだ。PL法の第一条は
 「この法律は、製造物の欠陥により人の生命、身体又は財産に係る被害が生じた場合における製造業者等の損害賠償の責任について定めることにより、被害者の保護を図り、 もって国民生活の安定向上と国民経済の健全な発展に寄与することを目的とする。」
 ただしPL法が施行されたのは1995年。その十年前の1985年に専売公社は民営化された。お上のやることには抜け目がない。

投稿 : shuzo MARUTA : 2008年02月15日 23:58
コメント

 現行法律では個人の酒造は違法となりますが、これは明治時代にやはり戦費調達のために酒から税金を取ろうと作った酒税法という法律だと聞きました。 

 専売と云えば、確か15,6年前(定かではないですが)まで塩も専売でした。専売の塩という名の塩化ナトリウム99.7%って代物。ミネラル分なんて殆どない、旨みのないモノ。
 まだ専売の当時、会員だけに、ご意見をお伺いした御礼としてお分けする「海の精」という塩を知って、それを手に入れて食してみたところ、本当に美味しかったのですが、500グラム980円(この金額はあくまで販売価格ではなく、会費と云ってましたが)と高かったのが難点でした。
 
 専売当時更に本物の塩を探していると、面白いモノを見つけました。取り寄せてみると、パッケージには若芽と書いてある。裏面の品質表示にも塩蔵若芽と表記。しかし一目瞭然、若芽なんてほんの何グラムしか入っていないのです。その他は全て塩。要するに塩の専売の違反にならない為の苦肉の策、悪く云えば法の網の目をくぐって「俺はあくまで若芽を売っているんだ!」と云う事らしいです。強者も居るンだな〜と笑えました。当時でも既に専売に対する批判がかなり高まっており、専売公社も強く出られなかったのでしょうね。

コメント by: モーカン : 2008年02月18日 12:54

「海の精」は良く憶えています。高い塩でした。でも新鮮だったなあ。湿り気が残っていて浜辺の香りがした、ような気がしました。
魯山人が料理に海水を使っていたというのは当時でさえいい塩がなかったからでしょうね。若芽塩というのも何かの記事で読んだ憶えがあります。実際に見たことはありませんが。
ここでちょっと思いついたんですが、昆布塩なんていうのはどうでしょう。昆布の粉末に塩をまぶしたもの。アジシオなんていう合成調味料ではなく本物の調味塩ですね。お吸い物などに使えるかも。あるいは刺身にこれを振りかけて食べるとか。

コメント by: shuzo MARUTA : 2008年02月19日 02:09

昆布塩、先を越されましたね。
すでに商品化されています。
昨年6月、稚内で買いました。
原材料は道南産昆布と宗谷の塩
チェックして、買いました。
でも、家でよく読むと販売者は福井県の昆布屋さん。
なんでやねん!

私は、野菜のてんぷらにこのお塩をつけて食べるのが好きです。タラの芽やシイタケ、蓮根・・・

コメント by: いとはん : 2008年02月19日 23:23

昆布塩すでにありましたか、うううっ、グヤジイー。グッドアイデアだと思ったのになあ。昆布がダメなら鰹塩というのはどうでしょうねえ。鰹節の粉末に塩をまぶしたもの。これも天ぷらに振りかけて良さそう。豆腐や蕎麦にこれを振りかけただけでもいけるかも。

コメント by: shuzo MARUTA : 2008年02月20日 03:45