70年代の初め、早稲田鶴巻町にキューブリックという写真スタジオ兼画廊があった。ロゴは「Q−BLICK」だったと思う。ビルの2階にあり、床も壁も天井も黒。当時としてはかなり前衛的な空間だった。しかもオーナーのIさんは同じ大学の学生だったのだな。東京はすごいところだと思ったものだ。
これはキューブリックへ行くたびに彼がよく作ってくれた白菜のとろみスープ。詳しくは思い出せないが我流で作ってみた。
鰹でだしを取り白菜をザクザク切って入れる。鶏肉(今回はひき肉を使った)を入れた後、ニンニク、生姜を加えて味付けは塩と醤油。最後に葛を溶かし入れて出来上がり。寒い日には体が温まりありがたかった。
初めて展覧会なるものを開いたものここだったし(たしか四人展)、写真の基礎を覚えたのもここだった。本当にお世話になったな。いつかキューブリックのメモリアルイベントが計画できないかと考えている。