2010年09月09日

理に働けば角が立つ1

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 政治というのは突き詰めればお金の集め方(税金)とその使い方(予算)を決めていくことだ。それをみんなで議論して決めていこうというのが民主主義。ところが日本の現状はそうはなっていない。 
 国民の代表である国会議員が国会で議論して決めていく国の予算は一般会計と呼ばれ、今年度は92兆円ほど。しかしこれとは別に霞ヶ関の省庁が管轄する特別会計というものがあってこれがおよそ2倍の176兆円。仕組みが複雑で外部からはなかなか見えにくいためブラックボックスとなっている。
 お金が集まるところには権力が発生する。つまり日本の中には現在二つの政治体制が存在していることになる。国民の代表が集まる国会と霞ヶ関。一方は選挙で選ばれた人たち、もう一方は国家試験に合格した人たち。

 さて、日本国憲法の前文には
「〜ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。」とある。また
「日本国憲法第83条 国の財政を処理する権限は、国会の議決に基いて、これを行使しなければならない。」ともある。

 つまり日本の現状は憲法に違反している。官僚制と特別会計は明治以来連綿と続いており敗戦後も変わることがなかった。この壁を崩し、日本を憲法どおり国民主権の民主主義国家にしたい、というのが小沢一郎の言う「政治主導」の中身だ。
 明治維新以来およそ150年、大河ドラマの坂本竜馬もいいが今がまさに平成維新の真っ只中なのだ。斬った張ったや派手なドンパチはないけれど世紀の大改革が成否の大詰めを迎えている。つづく

投稿 : shuzo MARUTA : 2010年09月09日 23:55