2003年10月31日

まぼろし

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 広島県は酒造りの上では西日本の中心地。たしかにいい酒が多い。で、今日の酒は竹原市の「幻」、、、と言いたいところだが、なんとご覧のとおり。
 スーパーで買い物をして車の助手席のドアを開けたとたん一升瓶がするりと落ち、、、。駐車場のアスファルトの上に流れ出る透明な酒。それを指をくわえて呆然と眺めているしかないという情けなさ。
 逃した魚は大きい。流した酒はかぐわしい。「幻」は本当にまぼろしだった。涙。

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2003年10月30日

キリム

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 太陽風が吹き荒れているせいでもあるまいに、昨日も今日も快晴で暖かい。空気が澄んできていて、見るものすべてがキラキラと輝いて見える。一年の中でも一番快適な季節。
 大磯の「布う」ではトルコのキリム展。一枚の布(敷物、絨毯)の中に光が凝縮している。11月3日まで。Tel.0463-61-8644

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2003年10月28日

我酔欲眠

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 日本酒の世界は栄枯盛衰。年ごとに地図が塗り変わっていく。「菊姫」といえば北陸の横綱的酒蔵ではあったのだが、伝説的なストーリーだけが一人歩きをしていてその酒質について真正面から論じられることは少なかったのではないかと思う。
 これは菊姫の中でも廉価版の「淳」。ラベルにあった我酔欲眠という李白の詩につられて買ってしまった。
 味は正直言って×(バッテン)。日本酒とは思えないほどの匂い、臭み。どれほど高級な酒を造っていようと、その同じ造り手がたとえ廉価版とはいえこんな酒を出していいものだろうか。これで2200円くらい(だったかな?)。ブランドがなければ1500円でも売れるかどうか。
 あーあ、また料理酒が一本増えてしまった。残念ながら今夜は菊姫ブランドの終焉を感じた夜でありました。

11月26日追記
 一ヶ月ほど経って飲みなおしてみたら意外といい酒になっていた。開けたてより少し時間を置いたほうが酒は落ち着く。これは臭みが減って芯が出てきた感じ。ちょっと見直した。

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2003年10月27日

さより

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 青く透き通ったさよりの姿があまりに見事だったので、そのまま塩に浸して丸干しにしてみた。秋の午後の陽射しでは十分に干しきれなかったけれども、その日のうちに食べきるのであれば問題ない。さよりの旬は春とされているがこの時期のさよりも格別。川魚のように淡泊で繊細な味。おすすめです。

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2003年10月25日

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 湧き水が出ているところは道路脇なので見つけやすいけれども、その道は一般車通行禁止。その理由は入ってみればすぐに分かる。崖が崩れて道路の上には大小の岩がゴロゴロ。いつ落石があるか分からないので歩いて行くにもヘルメットがあった方がいいくらい。
 崩れやすい丹沢にはいたる所に砂防ダムが作られている。しかしその工事のためにさらに崩壊が進み、ダムはたちまち瓦礫に埋まってしまうというイタチごっこ。道路の建設も山肌には打撃だろう。
 そんなところにある湧き水だけれども、丹沢の水の中では一番おいしいと思った。少々危険ではあるがまた行くことになるかな。

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2003年10月24日

丹沢湖

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 新しく教えてもらった丹沢の水場へ水を汲みに行って来た。聞いたとおり急斜面の崖の下から水がこんこんと湧きだしている。山の空気のように澄みきった味。名水といえるだろう。
 出かけたのが4時過ぎだったので着いた頃はすでに夕暮れ時。紅葉は終わり、湖面を見下ろす広場には落ち葉の絨毯ができていた。
 帰りは御殿場から箱根へ抜け、宮ノ下の太閤湯で一風呂。ちょっと慌ただしかったけれども、充実した日帰り温泉ドライブだった。

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2003年10月23日

吉村弘さん

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 作曲家、吉村弘さんの訃報。もうずいぶん前に数回お会いしただけなのに、そのやわらかい印象がいまだに強く残っている。最初はソプラノサックスを吹く前衛音楽家だと思っていた。でも話を聞いてみると音を出すよりもむしろ音を作ったり、あるいは音を聞く方が好きな人だということが分かった。環境音楽ということを考えておられて、それは現実には駅の発車時の音となって結実している。(てっきりJR新宿駅の音だと思っていたら、地下鉄南北線だった)
 「沈黙」という緊張感のある言葉ではなく、「静けさ」というような柔らかい俳句的な言葉が似合う人だった。合掌

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2003年10月21日

土練機

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 雨の予報だったのに夕方まで晴れ。でも暗くなってからパラパラと降ってきた。
 今日は思い立って土練機の分解修理に取りかかった。粘土の押し出しが遅く、ずいぶん前から気になっていたのだ。羽根のまわりやケースに硬くなった土がこびりついてスムーズに粘土が流れなくなっている。羽根を全部分解し錆を落とす。午後から始めたので今日中には終わらなかった。真空ポンプも音がうるさくなっているがこれは素人では無理。

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2003年10月20日

全集

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 横浜の養護学校に勤めているMさんから日本の陶磁全集をいただいた。昭和51年に中央公論社から出ている全20巻。二重の箱に入っていてずっしり重い。選ばれているものが粒ぞろいで、写真もいい。今どきこんな贅沢な本造りは出来ないだろう。
 監修は谷川徹三、川端康成。不思議なことに谷川さんのお孫さんとも川端さんのお孫さんとも知己を得ている。こんな縁もあるんだな。

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2003年10月19日

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 先週から近くの高校や養護学校の焼き物を頼まれて窯焼きの連続。十月は文化祭のシーズンなのだ。今夜はその最後の窯詰めが終わり、ようやく一段落したところ。
 窯を焚いているときは意外とヒマなので何か出来そうなのだが、睡眠が不規則なせいで頭も身体もぼんやりしたまま時間ばかりが過ぎていく。そんな寝ぼけ頭のまま、先週はパソコンのOS入れ替えを思い立ったのだがやはり無理。ファイルを移動しているうちにワケが分からなくなって断念。こういう複雑なことは体力、気力が充実しているときにやるべき。
 今日は久しぶりに晴れたので外に出て貰いものの柿をパチリ。柿の色には秋の陽ざしが似合う。

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2003年10月15日

鷹匠

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 「鷹匠」は山陰の横綱的酒蔵、鷹勇(たかいさみ)が新しく売り出した純米酒。70%精白のできるだけ米を磨かない(つまり米を無駄にしない)酒造り。それでいて雑味がなくすきっと澄みきった味に仕上がっている。さらに驚くのは値段設定。これで二千円しないのだ。
 経営努力、製造努力ともに並大抵のことではなさそうな気がする。これだけの蔵でも生き残るために懸命なのだ。
 日本酒の世界にはいまだにバブル的な製品も多いけれども、こうした地に足の付いた酒造りが残っているうちはまだまだ安心。

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2003年10月14日

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 今日も雨。昨日までは南からの湿った風が吹いていたが、今日は一転して北風。気温もぐっと下がっている。
 まわりの植物はみな冬支度に入っているというのに、このハーブだけはいまだに元気。名前は確かレモングラス?だったかな。葉っぱをちぎって揉むと本当にレモンの香りがする。お湯に入れればそのままハーブティーにもなる。生命力旺盛で隣の山吹や水引もどんどん浸食されている。香りのせいか虫も付かず、まさに雑草以上のたくましさだ。

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2003年10月12日

土練り

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 昨夜から雨。日中は晴れ間も出ていたのに夜になってまた降りだした。風は南風で暖かく湿っぽい。こんな日は粘土練り。最近活字頭になっているのでこういう単純作業は目にも体にもいい。
 ラグビーはスコットランドに大敗。でもいいゲームだったみたい。サッカーは引き分け。F1は、、、ま、こんなものかな。
 今日はゴボウのきんぴらを作った。我流にしてはいい出来。

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2003年10月09日

古本

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 朝から気持ちのいい秋晴れ。窓を開け、掃除機を回し大掃除を断行。といってもたいして片づかず。とても一日では無理と思い知る。
 今の時期は鮎の餌づりが解禁で道具類も簡単だと聞いたのでちょっと興味あり。それで初めて上州屋(釣具店)に行ったみたが、道具の種類の多さに唖然。釣りもずいぶん細分化されているようで初心者には何がなんだかさっぱり分からない。結局ギブアップして近くのブックオフ(古本屋)へ。ここも以前ほど本が揃ってない。今日の収穫は文庫本ばかり。宮部みゆき、川上弘美、景山民夫、内橋克人、東儀秀樹。積ん読とならないようさっさと読んですぐに処分しなくては。

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2003年10月08日

大聖堂

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 キース・ジャレットのケルン・コンサート。録音は1975年。人に貸していたCDが返ってきたので久しぶりに聴いている。
 1975年、どんな年だったか記憶も曖昧だが、海の向こうでは同じ20代の人がこんな音楽を作っていた。泥臭さを残しながらも上へ上へと上昇していく音楽はバロックの大聖堂を思わせる。彼のソロピアノの演奏がオブジェだとすれば近年のトリオによるスタンダードはさしずめ前衛陶芸家の作る抹茶碗といったところか。どちらも好みではあります。
 そういえば今日は猫の命日。もう4年前になる。写真も整理しなくては。今日の酒は会津の「天明」。どっしりと濃い。

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2003年10月07日

何?

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 家の近くを通る幹線道路沿いの街路樹。その根元に写真のような植物が数十メートルに渡って植えられている。葉っぱを見て驚いた。こんな人通りの多いところでこれはちょっとまずいんではないかな。上の方では十センチ程の白い花が揺れている。
 帰ってネットで検索してみたら心配することはなかった。これはケナフという一年草。木材パルプの代わりに紙の原料として期待されている植物。温暖化を防ぐ救世主のように宣伝され全国的に普及し始めているが、その有用性についてはまだ賛否両論あるようだ。
 ちなみにケナフとはペルシャ語で麻という意味らしい。

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2003年10月05日

胡麻塩

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 胡麻にもいろいろあって、品質のいい胡麻を使わないとエライことになる。最近使っているのは名古屋の「真誠」というメーカーのもの。これは満足している。ちなみにここの「きな粉」もおすすめ。
 胡麻には白胡麻と黒胡麻がある。黒胡麻のほうは栄養価は高いがその分油分が多い。一方白胡麻のほうは栄養価は低いが香りがいい。まあ、どちらも捨てがたいので交互に作ることにしている。
 塩は今回は沖縄の「ぬちマース」を使った。これは珍しいパウダー状の塩で胡麻になじみやすい。

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2003年10月04日

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 先日丹沢へ行ったときに、川の流れを見ながら数年前のことを思い出した。
 初めは焼き物に使う石を探しに山へ入っていたのが、いつのまにか渓流の水の動きに引き込まれていた。
 水は生きている。その躍動する生まれたての水の姿をとらえたくて大判写真を撮り始めた。使っていたのはスピグラ(スピード・グラフィック4x5)にエクターの127ミリ。このシリーズをポストカードにするのもいいかなと最近考え始めている。

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2003年10月03日

水平線

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 朝から仕事場の掃除とゴミ出し。午後は箱書き数点。そのあと搬出のため鎌倉へ向かう。
 天気はさほど良くなかったけれども道路のほうは渋滞なく快適。このあたりは江ノ電と平行して走っている海岸道路。駅でいえば「鎌倉高校前」あたり。今日の海は静かで波もなく、サーファーの姿もない。そのかわり水平線がすばらしくはっきりと見えた。

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2003年10月02日

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 今夜は鯖の田舎風料理。二枚におろした鯖を適当に切り、軽く小麦粉をつけて油で揚げる。こげ目が付くくらいしっかり揚げる(できれば二度揚げ)。これを濃いめのしょうゆ味で煮付ける。(そばつゆ用の「かえし」を作っておくと、こういうとき便利)生姜はたっぷり。唐辛子も好みで。
 鯖の臭みがなく食べやすいので酒のつまみというよりはご飯のおかず、それとお弁当にもいい。

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2003年10月01日

三日月

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 人工の明かりがなにもない所にいると気持ちが落ち着く。街路灯も自動販売機もない山の中。手前の黒い山影の上に三日月が出ていた。

shuzo MARUTA : 03:00 | コメント (0)