今朝、松本市で震度5強の揺れ。どうやら糸魚川−静岡構造線が動き出した可能性がある。ここはマグニチュード8の直下型地震が予想されている地域なので警戒が必要だろう。松本市をはじめ信州には親戚や友人も多いので気がかり。地震活動はこれで終わりとは思えない。
今年に入って東日本全体に地殻変動が起きていることを実感している。
「無絃の大琴懸けて宇宙の中央にあり。万物の情、万物の心、悉(ことごと)くこの大琴に触れざるはなく、悉くこの大琴の音とならざるはなし。」北村透谷(万物の声と詩人)
ラーガについて考えるとき、いつも透谷のこの文章を思い出す。風のざわめき、木の葉の揺らぎ、蟻の足音、大河の流れ。とにかくこの世のすべての森羅万象は溶け合って壮大なシンフォニーを奏でている。それがラーガだ。その調べは季節や時の流れとともに様々に変化していくだろう。したがってラーガは無限に存在する。そしてその中からとりわけ特徴的な響きを類型化しメロディーではなく音階として固定化されたものが古典インド音楽で演奏される個々のラーガということになる、、、と、これは異文化人の勝手なラーガ解釈だけれどもそれほど的外れではないと思う。
シタール演奏家、堀之内幸二氏の新作はインド音楽のラーガに真正面から取り組んだ意欲作。今後数十年かけて60余りのラーガのすべてを録音、CD化していこうという壮大な計画のこれが第一歩。ちなみにワタクシもジャケットデザインで参加させてもらってます。
今日は午前中から35℃近くまで気温が上がっていた。午後は雨の予報だったけど遠くで雷の音がしただけで雨は降らず。まだ6月だというのにこの暑さでは先が思いやられる。
外に出ればマスク姿があたり前になり、家に帰ればエアコンと空気清浄機。いまや空気でさえもお金がかかる時代になった。ペットボトルの水を買うようになったのはいつ頃からだったろう。震災以降はこの習慣がすっかり定着してしまった。
衣食住というけれど、その前に空気と水がなければ人は生きていけない。呼吸ができなければ1分くらいで気絶してしまうのではないかな?水なしでは3日持つかどうか。普段はめったに意識することもない水と空気の有難み。ところが震災以降、この水と空気が安全ではなくなってしまった。
今年初めての真夏日。やっぱり今年も暑い夏になるのかな?それにしても不思議なのはこれだけ暑くなったのに蚊がいないこと。考えたくないけど、やっぱり考えてしまう。不気味。
スタンリー・キューブリック監督「博士の異常な愛情」観了。
DVDを借りてきて回したらなんと字幕がついてなかった。こんなものをレンタルするかなあ、と思ってちょっと怒マークが付きかけたけども映像のすごさについ見とれてしまった。俳優陣の演技もすばらしい。字幕はなくてもなんとなくストーリーは追える。
大昔に見た「時計仕掛けのオレンジ」がどうも好きになれなかったのでそれ以来キューブリックは避けていたけど、このたび再認識。冷戦時代の米ソの核戦争を描いたドラマ。これは傑作だ。
ドイツに続いてイタリアでも脱原発の国民投票が可決されるもよう。これで日本が正式に脱原発に舵を切れば第二次大戦の枢軸国(敗戦国)の足並みが再び脱原発でそろう。その時には日独伊三国同盟を再結成して欲しいね。そして連合国側(戦勝国、核兵器クラブ、国連常任理事国)に対し反核、反原子力の烽火を上げて欲しいもんだ。
うっとうしい梅雨の季節はDVDで古い日本映画なんかいいね。緋牡丹お竜シリーズは学生のころに流行ってたな。藤純子が演じる緋牡丹お竜は熊本、人吉の矢野組二代目でせりふは全部熊本弁。コミカルな味付けもあっていい娯楽作になっている。データを見ると1968年から全8作。高倉健、鶴田浩二、若山富三郎、 嵐寛寿郎、清川虹子など共演陣も充実。