homemy favorites おすすめ日本酒ベストセレクション


はじめに

 広大な日本酒の世界について一体何から書きはじめればいいのやら。日本中の酒をすべて味わうなどということはまず不可能だし、しかも年毎に出来も違うし、、、。

 長らく考えたあげく、知識、能書きは他のサイトや書籍に譲るとして、ここは極私的体験のみをもとに好きな酒を独断的に選んでみることにしました。

 取り上げたのはほとんど純米酒ばかり。それも普通に手に入る普通の酒。本醸造や吟醸、大吟醸、あるいは新酒、原酒なども時と場合によってはいいのですが、やはり日本酒の基本は純米酒でしょう。そして県ごとに味の傾向が違うので北海道から都道府県ごとに銘柄を絞ってみることにしました。

 とぼしい体験をもとにおこがましくも酒を選ぶなどというのは僭越極まりないこととは知りながら、それでもやはり同じ「もの作り」として少しは感じることなどもあり、まあここはひとつ御笑覧下さい。

 あわせて、otukimi diary の酒カテゴリー、及び旧日記の酒記事集もご覧いただければ幸いです。



北海道

男山」・・・旭川市の蔵元。北海道の酒はきりりと引き締まった辛口の酒が多いが、そのなかでも代表的なのがこの酒。ただ焼酎を思わせるほどの硬質なアルコールの香りは好みの分かれる所。日本酒のふくよかな情緒といったものとは無縁。



青森

田酒」(でんしゅ)・・・青森市内、西田酒造の酒。名前からすると泥臭いイメージを持たれるかもしれないがトンデモナイ。しっかりした米の味を持ちながらもすらりと伸びた青森美人?日本の農のエスプリ。東北の奇跡。ただここ数年全くお目にかかっていない。近くで売っている店がないのだ。



岩手

浜千鳥」・・・陸中釜石市の酒。「♪青い月夜の浜辺には〜」童謡、浜千鳥のメロディーが思わず口をついて出てくる。酒屋でこれを見たら自然と手が伸びてしまうほどの見事なネーミング。酒の名前は重要。名前だけではなく味も立派。やや甘口だが作りはていねい。ほのかな香りも奥ゆかしい。岩手には「南部美人」もあるが、こちらは未体験。



秋田

出羽の雫」・・・アキモト酒店の秋元浩さんら四人の酒屋さんの共同企画による特別純米酒。醸造は刈穂。秋元さんの発行する「さけ新聞」からは日本酒に関する情報だけでなく考え方までも教わった。著書「日本酒に訊け」(無明舎刊)もある。十数年に及ぶ出羽の雫の歴史は現代における日本酒のスタンダードを模索する試みだったと思う。関わってきた人々の情熱とその作品に拍手。米どころ秋田は酒どころでもある。ほかにも魅力的な蔵がたくさんあるのだが紹介しきれない。また別の機会に。



山形

山形県は酒作りにおいてはお寒い。どの蔵も焦点が絞れないでいると感じてしまう。したがっておすすめはなし。「出羽桜」「一四代」と近年マスコミをにぎわす酒はあれど、いずれも足腰の弱さのため評価せず。



宮城

浦霞」・・・きめ細かく柔らかな肌あいの美酒。老若男女どなたにでも安心してお奨めできる一本。特筆すべきはその酒質の安定感で、流通量が多いにもかかわらず長年にわたって妥協がいっさいみられない。立派。



福島

大七」・・・「生もと造り」を貫く二本松市の老舗。東北の雄。どっしりとした安定感と奥行きのある味。飲むほどに滋味が湧き出てくるさまはまさに東北人。ここ数年来、マルタンの一番のお気に入りなのだ。







新潟、、、、「〆張鶴」
群馬
茨城、、、、「酔富」
栃木、、、、「天鷹」
埼玉、、、、「神亀」
東京、、、「澤ノ井」
神奈川、、、「丹沢山」
山梨、、、、「七賢」
長野、、、、「信濃錦」
岐阜
富山、、、、「立山」
石川、、、、「菊姫」
福井、、、、「黒龍」
滋賀、、、、「旭日」
三重
京都
奈良
和歌山
大阪
兵庫、、、、「龍力」
岡山
鳥取、、、、「鷹勇」
島根
広島
山口
徳島
香川
愛媛
高知
福岡、、、「三井の寿」
大分、、、「西の関」
佐賀、、、、「東一」
熊本、、、、「香露」


番外編

買ってはいけない酒

成分表示に醸造用糖類や酸味料が入っている酒は避けましょう。体を壊します。
醸造用アルコールもできれば避けたいところ。体への負担が大きいと言われています。
つまり結論としては純米酒を選びましょうということ。


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