なぜこれほど赤いのだろう。どうしてこんなに大きく、鮮やかなのだろうか。虫を惹きつけるだけならもっと小さくても良さそうなものを。
考えてみれば植物は自分で動くことができない。こぼれ落ちた土の上で一生を過ごすしかないのだ。そこに根を張り、枝を伸ばし、葉を広げ、花を咲かせ、実を実らせる。文字どおり一所懸命。そんな植物にとって花は年に一度の叫びであり喜びの爆発、いうなればお祭りなのかもしれない。パーッと盛大にやってくれーい。
花の色は季節によって変化があるように感じますね。これからはやさしい薄紅色から薄紫や梅雨時の白に変化して夏には強い色彩の花が多くなるように感じます。風土や気温にあわせた色の姿なんでしょうね。染織家が花の命を花の咲く前に貯えた木や枝の命から貰うのも納得の世界ですね。花盛りは花火の姿にも似ているのですね。
コメント by: さいれんと : 2005年04月06日 13:17さいれんとさんの花の「色の移ろい」についての観察はオモシロイと思いました。
でも、できれば、何故そのように花が頑張って咲いているのかの印象批評を語っていただければ、自分にとっても参考にはなるのですが。僕は、よく分からなかったんです。
椿の赤い色はやはり南の植物という気がしますね。石牟礼道子さんの自伝的な小説に「椿の海の記」というすばらしい作品があります。そのことなど思い出していました。
コメント by: shuzo MARUTA : 2005年04月07日 03:58昔、カラーコップレックスハーモニーって流行色の話を聞いた事があります。自然界では補色対比の組み合わせが多い。赤い椿の花と緑の葉、黄色と紫の縞の蝶、不協和音の組み合わせなのに自然界では自然に感じる。絵に描くと非常に下品な配色。
これって命あるものと、ないものの違い。印象批評になってませんねー。ひとえの椿が好きです。最近は栄養過多で樹にびっしりと咲く椿が眼にあまります。
コメント by: さいれんと : 2005年04月07日 22:16この椿は葉も見事でした。肉厚で艶があって光ってました。花よりむしろ葉に惹かれたくらいです。
自然界の色と絵の具の色は単に色彩だけでなくテクスチャー、とりわけ表面の光り具合によって大きく違ってくるように思います。
それから、花はやはり一重に限りますね。