油井正一、野口久光、青木啓の大御所ジャズ評論家から服部良一、前田憲男、梅津和時といったミュージシャン、さらには立松和平、川本三郎、河野典生、それから四万田犬彦、吉田ルイ子、藤岡琢也、北中正和、矢吹申彦、鈴木志郎康、諸井誠、奥成達、、、。多彩なメンバーが語るザ・ベスト・オブ・ジャズ「101人のこの一枚」(音楽出版社今月新刊)。
驚くのはこの中になんとわたくしメも紛れ込んでしまったのだ。こんな企画とはつゆ知らずホイホイとへたな文章を書いてしまった。恐れ多いことでありました。「100人+部外者1名」。タイトルを正確に書けばこうなるか。
私事はさておき、この本の面白さはいわゆるジャズの名盤セレクションではないこと。それぞれの人たちが人生の中で出会った一枚のジャズアルバムについての「思い入れ」を書いているので、クセのある選盤ながら当時の気分が色々とよみがえってくる。個人的にはアルバート・アイラー、アート・アンサンブル・オブ・シカゴが数枚ずつ入っているのがうれしい。
ジャズが過去形で語られるいま、あらためてジャズとはいったいなんだったのか、そんなことも考えさせてくれる一冊。冒頭の相倉久人、平岡正明両氏の対談も面白い。
101人の本。近所の書店で立ち読みしました。丸田君の言葉は、具象的で気負いがなくていいですね。そうですか、中野北口の喫茶店ですか。クラシックレコードで有名な喫茶店もあったけど。学生時代は、どちらに住んでいたんですか?
書店で隣に101人のジャズ・ミュージシャンの姉妹本も山積みされていて、ローランド・カークのとこだけ読みました。学生時代に、ヴィレッジヴァンガードで聴いてるんですよ(某宗教団体の金でニューヨークに行ってた)。リュックにぎっしり入れた楽器を背負って花道?から出てきたのもそうでしたが、演奏は見世物としても衝撃的でした。
たしかインスタントコーヒーを出す喫茶店がありましたね。50円くらいだったかな。中野ブロードウェイを右手に入ったところに「ジャズ・オーディオ」という店がありました。オーディオ評論家だった岩崎千明氏がやってる店でした。JBLがガンガン鳴ってたなあ。なつかしや。
ローランド・カークの生体験というのもめずらしや。サックスを2、3本一緒に吹いちゃう人。某宗教団体というのがチト気になりますが。
某宗教団体というのは、誤解されたくないので言っちゃうと、あの悪名高い国際統一教会です(よけいに誤解されるか?)。アメリカに40日間、只で行けるっていうんです。3日間の合宿研修の後で統一原理についての作文書かされて、全国から120人が選ばれた。行ってみたら信者とシンパと僕みたいに利用するやつが、3分の1ずつくらいの構成でした。文鮮明(だったっけ?)の顔とか喋ってることとか聞くと殴ってやろうかという気にもなったけど、そうすると自費で日本に帰ってこなくちゃいけないので我慢してた。でも、利用した者同志(建築を見るためとか、物見遊山とか・・・)は共犯関係みたいで、今でも絆は強いです。
コメント by: az+usa : 2005年06月11日 14:15