2005年08月02日

カッパドキア2

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 乾燥した内陸性気候で日差しが強く、日中は強烈に暑い。この暑さを体験してみれば岩山に掘られた穴の意味が良く分かる。荒涼とした大地に大きな木はなく、石を切り出したりレンガを積み上げて家を作るより岩を掘ったほうがはるかに手っ取り早かったのだろう。もちろん敵に備えるとか、あるいは貧しさということもあったと思うが。
 都合のいいことにこの辺の岩は火山灰が固まったような比較的やわらかいものが多い。これなら素人でも掘れそうだ。かくして住まい、倉庫、家畜小屋、あるいは集会所、教会として無数の岩穴が掘られ、岩山の風化とともにそれらが剥き出しになって現在の景観を作っている。
 この山は集落というより要塞のように見えた。悲しいことに数年前、この岩山をロッククライミングで登ろうとした若者が滑落死したとのこと。日本人だったらしい。

投稿 : shuzo MARUTA : 2005年08月02日 23:54
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