海岸沿いの道を走るといまだにワーゲンバスを見かける。15年程前には同じ型の車に乗っていた時期があるので懐かしい。いろいろと苦労はしたけれども、面白い車だった。ナンバープレートのところがドアになっていて中に水平対向の空冷4気筒エンジンが入っている。この車は色を塗り替え、丁寧に扱っているようだ。車の中にはロングボードが積まれていた。そういえば陶芸家の友人で栃木に住んでいるS君も乗っているはず。元気かな?人も車も。
晴れてはいても雲が多くすっきりとしない天気。しかし気温は高く、昼間はストーブがいらないほど。
胡麻炒りのほうろくは小さすぎてしかもバランスが悪い。これでは使いにくい。でも改良点がいろいろ見つかったのは良かった。次回はいいのが焼けるだろう。
♪チムチムニー チムチムニー チムチムチェリー
わたしは 煙突そうじやさん♪
薪の燃えが悪くなってきたので煙突掃除。ススがどっさり出てきてそこらじゅう真っ黒。これがなければ薪ストーブも楽なのだが。月に2回くらいは掃除が必要のようだ。
ジュリー・アンドリュース主演の映画「メリー・ポピンズ」で歌われた歌。日本語で歌っていたのは誰だったか。雪村いずみ?江利チエミ?どうも思い出せない。
今日は昼まで寝ていたらのどや鼻の調子も普段どおりに治っていて寒気もない。風邪はやはり早めの対処が効果的。たぶんこれで大丈夫だと思う。
頑丈なテーブルがほぼ完成。長さが140センチ。大きくて重い。おそらく40キロ以上ありそう。一人で動かせるかな。
雑用に追われてテーブル作りは一向に進まず。ちょっと焦り気味。おまけになんだか風邪っぽい。今夜は無理せず早寝かな。
今年一番の梅を発見。しかし風が冷たく、ひらいた花も少々頼りなげ。
ロクロのまわりにしっかりしたテーブルが欲しくて現在製作中。人に任せるのも人を使うのも(もちろん人に使われるのも)嫌いなので、なんでもDo it myselfなのだ。作りたいのは地震で家が壊れてもびくともしないようなテーブル。あと2日はかかるかな。
テレビのない生活がほぼ1年近く続いているが、その間サッカーだけは見たいと思っていた。今夜の中田のゲーム。これはどうしても見ておきたい。電気店へ行こうかとずいぶん迷ったけれども、結局知り合いからポータブルのミニテレビを今夜だけ借りることにした。映りは悪くても結構。この時間を共有したい。
これまでヨーグルトはスーパーで買ってくるばかりだったが、正月からはウチで作っている。これはカスピ海ヨーグルトというらしい。少々ねばりがあるのが普通のものとは違うかな。少なくなったら牛乳を足しておけば翌日にはヨーグルトになっている。冬でも常温で大丈夫。元気な菌でたのもしい。
数年ぶりに飲む出羽の雫。十数年の流れの中で杜氏が変わり、酵母が変わり、日本酒を取り巻く環境も変わった。味は麹のふっくらした香りの中にきりっと酸味が加わった独特なもの。正直言うとバランスは良くないと思う。この酒の目指すところが見えてこない。初期の出羽の雫は人の掌のような温かさがあった。時の流れはこの酒にさえも一種の「個性」を要求しているのか。もしくは出羽の雫の役割はすでに終わったと言うべきなのか。この酒を支えてきた人々の情熱もまた消えてしまったのか。そうでないことを祈りたい。
ロクロの下がでこぼこで気持ち悪かったのでセメントで固めることにした。たった一坪半ほどの広さなのに2日もかかった。砂を9袋にセメントを3袋。結構な重労働。建物を作るというのは大変なことなのだ。
昨夜ほどの寒さではないが一応今夜も凍結対策が必要か。流したコンクリートが凍りつかないように一晩中ストーブを焚くことにする。
昼間は窓を開け放って仕事ができるくらい暖かかったのに、日が落ちてからやはり冷えてきた。外気温はすでに氷点下だと思う。水まわりの凍結対策をしておいたほうがよさそうだ。
土鍋で炊く御飯がおいしい。お粥用に作った土鍋だが玄米にも良かったのに気を良くして、最近は白米もこれで炊くようにしている。水加減は2割ほど多く、火は弱火と中火の間くらい。中を見て御飯が見えたら箸で蒸気孔に栓をしてそのままもうしばらくコトコト。適当なところで火を止めて出来上がり。適当にやっても失敗することがない。そして驚くほどおいしい御飯が炊き上がる。もうこれ以外の御飯は考えられない。
仕事場のレイアウトを変えているので忙しい。まず大掃除、そしてゴミ捨て。明日からはちょっとした大工仕事もやる予定。天気予報によるとこれから週末にかけてかなり冷えそう。雨や雪にならなければいいが。
緑の野菜が食べたくなって、今日は春菊の白和え。白胡麻と白味噌を使ったら味も見た目も上品に仕上がった。器は十年ほど前に作った型押しの丸鉢。来待石の釉をかけて鉄さび色に焼いている。緑の野菜によく合うのでずっと使っている。
先週末から続いた曇天も昨日まで、今日はからりと晴れて気温も高い。近所の家の庭に赤い花が咲いていた。梅にしては早すぎると思ったので写真を撮っておいた。帰って調べてみるとこれは木瓜(ぼけ)のようだ。木瓜の花は春に咲くものだとばかり思っていたら冬咲きの木瓜もあるらしい。知らないことが多い。
ゆべし(柚餅子)というのはおみやげ物によくあるお菓子のことだとばかり思っていたら、こんなゆべしもあった。柚子をくりぬき、中に味噌、胡麻、胡桃などを入れてふたをして蒸す。それをじっくり一年かけて乾燥させたものらしい。茅ケ崎のMさんの労作。
検索して調べてみるとこの形は関西以南に多いらしい。食べてみると味噌が八丁味噌のように黒く固くなっていて味も似ている。そこに胡麻と柚子の香りが加わってなかなかの出来栄え。お菓子ではなく酒のつまみ、もしくはお粥などにも合いそう。
数日前の寒波で土が凍ってしまった。ロクロを挽いてから2日くらい経っていたのでもう大丈夫だろうと油断していたのだ。ロクロの目に沿って細かいひびが入っている。こうなったらもうどうしようもないのでまた土に戻すことになる。少しでも水分が残っているうちは気が抜けない。
薪ストーブを使えるようにしたのはそのため。熾きをたっぷり残して空気の取り入れ口をふさいでおけば室内でものが凍りつくようなことはない。熾きは翌朝まで残っているのでその上に薪を足せばすぐに火がついてくれる。
不忍池から目を上げると高層の異様なビルが建っていた。これには唖然。自分自身の感覚を鍛えてない人がもの作りをやるとこういうことが起きる。これは視覚上の環境破壊ともいえるのではないか。なんとおろかなことか。
そういえば旧長銀の本社ビルにも似たようなものを感じたことがある。破綻は当然だったかな。このビルもいずれそういう運命をたどりそうな気がする。
不忍池の蓮池。冬枯れの蓮が水面に反射して抽象絵画を描いている。その中を泳ぎまわっているのは何種類ものカモ。人が近づくと寄ってくるのでいろんな食べ物をもらっているに違いない。ジャンクフードなどはあまりあげないで欲しいと思うのだが。
いよいよ寒くなってきたので仕事場の薪ストーブを焚きはじめることにした。位置を変え、煙突を直し、そして今日は山へ行って薪集め。車に満載に積んで運んだのに、降ろしてみるとたいした量ではない。これで半月くらいはもつのかな。
曙アパートではなくて曙ハウス。しかも右から読む表札のなので戦前からの建物なのだろう。建てられた当初はハイカラな集合住宅だったに違いない。人気もあったはず。ところが今や廃屋、、、と思いきや、二階の左側の窓の赤いカーテンが気になる。窓枠もアルミサッシに替わっている。
街の中のブラックホール、あるいはお化け屋敷。どちらも好みではあるけれど、これはバブルの遺産なのかもしれない。こうした廃屋(のような)一角はここだけではなかった。
細い路地のあいだに高くそびえる銀色の煙突。谷中銀座からほど近く、車もろくに入って来られないようなところに銭湯があった。コインランドリーも併設されていてお年寄りが数人洗濯機を回していた。短時間の路地裏散歩なのにこれで2湯目。この地域にはまだまだ銭湯が生きている。
東京へ出たついでに日暮里から谷中、根津、千駄木を歩いてみた。 東京近辺に30年近く暮らしていながらまだ一度も歩いたことがなかったのだ。
谷中の墓地は広大。その周辺にはやたらとお寺が多い。江戸時代の都市計画の名残りという話も聞いたことがあるが、確かに多い。それともうひとつは坂道の多さ。坂道というのは街が栄えるための条件のひとつでもある。商店街も面白い。一度くらいは生活者としてこういう街に暮らしてみたいものだ。
夕方から小雨、しかしそれほど冷え込んでないので雪にはなりそうにない。
写真は昨日の朝の南の空。こんな雲の出方は尋常ではないと思えるのだが、大丈夫かな?
今朝、用事で横浜まで車で出かけたら途中の空が地震雲?らしき不気味な雲のオンパレード。写真は午前8時頃、北東の方角。低いところに一直線に伸びる明瞭な筋雲が見える。今日午後、長野県中部でM3.9とM3.2の地震が起きたけれども、この雲の左手の延長線がちょうどその震源にかかっているのではないだろうか。
南の空はさらに不気味な様相。これは筋雲の比ではなかった。もうすぐ1月17日、また気持ちを引き締めておきたい。
松本へはデジカメとは別に古いライカも持っていった。で、その時に撮ったコダクロームが今日現像されてきた。見て驚いた。色の透明感、それにピントの鋭さ。50年以上前のカメラがこれだけすごいとは。この50年間のカメラの歴史はいったいなんだったんだろう。しかしこれは面白くなってきた。今年はフィルムカメラかな。マイブーム的な言い方をすれば「ライカ元年」ということになりそうだ。
フィルムスキャナーで取り込んでもなかなかフィルムの雰囲気が再現できない。スキャナーの性能かもしくは使い方が悪いのか。これはもどかしい。
カトマンズへ行ったとき、どこか見覚えがある町だと思った。群青色の空。澄んだ空気。木造の建物に漆喰。遠くに見える雪山。松本とは山に囲まれた都市に共通するものがあった。
この日の浅間温泉の街の上にも群青色の空。しかし晴れてはいてもやはり冬の風は冷たい。風呂上りに少し散歩しただけでも手足が冷えてきた。
昨夜から気温がかなり下がってきた。いよいよ本格的な冬。松本では今ごろは氷点下かもしれない。
今夜から今年初めての本焼き。お神酒でもあげるとするか。
この建物は実は共同湯。しかし入り口には「地区の人以外は入浴お断り」の張り紙が貼ってある。つまり地元の人専用の外湯。少し歩いただけでこうした共同湯が二つあったので、町全体としてはかなりの数にのぼるのではないかと思う。
作家の加島祥造氏は昔、浅間温泉の芸者置屋の二階に下宿していたと聞いたことがある。ここから大学へ英語を教えに行ってたのかな。いい時代にいい場所を選んでいる。温泉街の上のほうには陶芸家篠田義一氏のお宅もあった。しかし登り窯の跡には標識が立っているだけ。あたりは枯れ草に覆われ窯の痕跡を見つけることはできなかった。
何年ぶりかで訪れた松本はずいぶん変わっていた。街の中心部は再開発が進み昔の面影は少ない。それでも「まるも」の近辺だけは以前の雰囲気が残っていて、変わらないコーヒーの味もうれしかった。
正月元旦は午後から浅間温泉。松本市内の変貌ぶりを見た後ではありがたいほどに懐かしい町並み。木造三階建ての旅館も健在。新春の日差しにきらきらと輝く透明な温泉にも感激。つくづく今年はいい年にしたいと思った。
元旦の北アルプス常念岳。標高2857m。今年の正月は暖かく雪の量もまだ少ないようだ。手前の町並みが松本市。
山登りというのはほとんど経験がないし、ましてや雪山に登るなどとは考えたこともないが、こうして遠くから眺めるのは好きだ。重量(質量)のあるものは引力も強い(たぶん)。だから高い山はそこにあるだけで周りのあらゆるものに影響を与えているはず。人が抱く山への憧憬や信仰も、もしかしたら物理的なこの引力のせいなのかもしれない。
Hさんのお宅は古いかやぶきの家。数年前に改築して内装はフローリング床になっている。暖房は北欧製の薪ストーブ。屋根に穴が開けられないので煙突の取り回しには苦労したらしい。窓の外には一冬ぶんの薪が積まれている。樹種はアカシアだとか。固そうな木なので薪割りは重労働だと思う。これが山の暮らしなんだな。
帰りに買ってきた蜂蜜をよく見たらアカシアの蜂蜜だった。中国産ではなく、れっきとした信州産。蜂蜜を採るためにアカシアの木が植えられているところがあるのだろうか。
松本市郊外の山里の朝、わずかに雪が残っているけれども気温は高い。このくらいの気候なら山暮らしにも耐えられると思う。
しかし田舎暮らしのハードルは寒さだけではないようで、話を聞けば地元のコミュニティーとの関係は結構大変そう。共同体意識というのは社会的な安全保障、あるいは生活保障として今なお機能している部分があるわけでその価値は大いに認めたい。ただ人と土地との結びつきが希薄になっている現代では、そのありかたも変わらざるをえないのではないだろうか。
それにしても目の前に横たわる見事な半球状の山。自然の不思議。もしこのような風景への愛着が共同体の基礎として意識されているならば、もしかしたら積極的に地域に関わっていけるかもしれない。つまり生産共同体や生活共同体としてではなく、今後は風景共同体、あるいは環境共同体という考え方もありうるのではないかと思う。
年末から諏訪、松本、伊那と信州温泉めぐり。で、正月は松本のHさん宅でお雑煮。だし、塩加減それに大根や人参の細工も料亭なみ。年の始めの口福。今年はいい年になりそうな気がしてきた。
遅れましたが、2004年、また新しい年を迎えることができました。おめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。