今月初めに真鶴で見た白い花が丹沢にも咲いていた。花びらが落ちた後には小さな赤い実。どうやらこれは野いちごのようだ。熟すまでは一ヶ月くらいかかるのかな。見つけた場所はナイショにしとこ。
昼間の気温が今年初めて30度を越えた。突然の暑さに体がついていかない。頭も同様。
丹沢の湧き水のほとりで見つけたクレソン。栄養が足りないのか、それとも水温が低いのか分からないがどれも小ぶり。少しだけ採ってきて軽く塩を振っておいた。
焼酎ブームに押されてこのところかげの薄い日本酒だが、知らないところで動いているようだ。量販店へ行くと格安の純米酒が並んでいて、しかもその数が少しずつ増えている。これまでの純米酒の平均が2500円前後だったのに対し、こちらは1600円前後。ウーム。
前から気になっていたので試しに買ってみた。そしたらこれが面白い。芳醇な奥深さといったものはないが、澄んだ味で辛口。たとえれば軽めの直球ストレート。しかも作りに手間をかけてないせいだろうか、それぞれ個性がとんがっていて面白い。全国的な地酒ブームが起きる前の地酒とはこういうものだったのかもしれない。
勝手ながら今後はこのクラスの酒を「B級日本酒」と呼びたい。焼酎の次はこのB級日本酒ブームかも。
正倉院風の三彩を目指していたつもりが、いつのまにかこんなふうに変わってしまった。青と緑と白。これも一応三彩となるか。幅25センチほどの長皿。今夜からまた本焼き。
近くの団地内の公園で見かけた花水木。たしか横浜の伊勢佐木町でも街路樹として植えられていた。アメリカから送られてきて百年、今ではあちこちで見かけるようになったがやはり横浜が一番似合うかな。
春分の日からひと月。このごろは夜明けがだいぶ早くなってきた。だらだらと夜なべ仕事をしているといつのまにか外のほうが明るくなっていることも多い。
夜のうちに雨は止み、早朝から快晴。草の上の雨粒が澄んだ朝日を浴びてキラキラ光っている。
花の写真が続くがこの時季は開花ラッシュなのでしかたがない。この椿は暗い坂道の途中に落ちていた。フラッシュを焚いて撮ったので赤い色が強烈だが、ぽってりとふくよかな形は見事。
ねぎぼうずというのは要するにネギの花だったのだ。今まで注意して見たこともなかったが写真に撮ってみて納得。そういえば先日、ねぎぼうずのテンプラというのを初めて食べた。甘く柔らかくてネギ本体のテンプラより美味だったナ。
今年は桜の開花と同時に山吹も咲き始めた。桜はもう散ってしまったがこちらは花期が長いのでもうしばらく楽しめそうだ。山吹は花が終わったあとの枝葉にも風情がありこれも好ましいところ。ただ生命力は旺盛。ほうっておくとたちまち藪のように広がってしまうので、花が終わったらここも少し手を入れたほうがいいかもしれない。
野良猫はある程度近づくと逃げていくのが普通だがこの猫は逆だった。カメラを向けたらどんどん近づいてくる。こんな警戒心の無いことでこの先大丈夫かいな。
花散らしの雨もおさまり、気温も平年並みに戻ってきた。仕事場でも昨日からようやくストーブなしですごせるようになった。
近くの神社の境内。落ちた桜の花びらが雨で地面に張り付いたままになっている。人が立ち入った形跡もなく汚れてもいない。
山の水を汲みに丹沢の麓まで行ってきた。およそ半年振りくらい。冬の間は水道水でもいいか、と思っていたが変えたみたらお茶の味がやはり違う。「まあいいか」で済ませているといつのまにか味覚が鈍ってしまって、それはひいては生活全体にまで響いてくる、、、ような気がする。水は元気のもとでもあるんだな。
山の上り口にある一軒だけの食料品店。桜と共にある暮らし。昔はどこにでもあった風景だが今となっては懐かしい。
あっという間に満開になったと思えば浮かれるヒマもなく強風と雨でたちまち散り散り。こんなあわただしい桜もめずらしい。
写真は咲き始めの先週木曜日に登ってきた湘南平。ここは桜の名所でもあるので平日なのに屋台なども出てにぎやか。一個百円の大判焼きが意外といけた。屋台のそばには猫が数匹。表情やしぐさから見て根っからの野良ではなく、捨てられた飼い猫だと思う。人との間合いの取り方にこまやかな個性が見てとれる。
若い頃は桜が苦手だった。ピンク色の花がどうも照れくさくて、なるべく避けるようにしていた。今ではそんなこだわりもなく桜の開花を素直に喜べるようになってはいるが、それでも満開の桜並木の下ではかすかながら居心地の悪さを感じることがある。
その点、山桜はいい。野性的で群れない姿。そしてなによりその白い花が。
昼間の気温が20度を越え春の花が時間差なくいっせいに咲き始めた。桜はあっという間に満開。ほかにもモクレン、雪柳、山吹、レンギョウなどが同時に咲いていてまるで雪国の春みたい。
写真は今日行ってきた真鶴。日当たりのいい斜面に自生していた白い花。てっきり白山吹なのかと思っていたが帰って調べてみたらどうも違うようだ。白山吹というのは花弁が4枚。それにくらべてこちらは5弁でわずかに皺がある。どちらさんですか?
数年前はそば粉を挽くのに活躍してくれた石臼だが今回はこれで玄米を挽いてみた。ところが玄米は予想以上に固く、4回ほど通してもまだ粒のほうが多いくらい。腰が重くなってきたので適当なところで切り上げることにしたのだが、7百グラムの発芽玄米を砕くのに結局1時間以上も石臼を回しつづけた。
この玄米粉(粒)を何に使うのかというとパンなのだ。パン用の強力小麦粉に2割ほど混ぜる。小麦粉だけだと軽すぎて頼りないが玄米を入れることで重心が低くなる。トーストにすればパリパリのサクサク。もう市販のパンには戻れない。「ホーム・ベーカリー」(自動パン焼き機)は偉大なのだ。
なぜこれほど赤いのだろう。どうしてこんなに大きく、鮮やかなのだろうか。虫を惹きつけるだけならもっと小さくても良さそうなものを。
考えてみれば植物は自分で動くことができない。こぼれ落ちた土の上で一生を過ごすしかないのだ。そこに根を張り、枝を伸ばし、葉を広げ、花を咲かせ、実を実らせる。文字どおり一所懸命。そんな植物にとって花は年に一度の叫びであり喜びの爆発、いうなればお祭りなのかもしれない。パーッと盛大にやってくれーい。
いつの頃からか日本茶を飲むことが少なくなった。抹茶は好きだが緑茶はなんとなく味が単調に思えてならないのだ(もちろん茶葉にもよるが)。そもそも日本ではお茶の飲み方のバリエーションが少ない。抹茶、煎茶(緑茶)それにほうじ茶くらい。
抹茶はいいとして緑茶のほうはどうも味的に行き詰まっているように思えるのだが、考えすぎだろうか。大陸に目を移せば中国、インド、チベットなど茶をめぐる世界は広大。味も飲み方も製造法もさまざま。そろそろ地球的な視点で日本茶を見直してもいいと思うのだ。
写真はタイ、メーサロン産の烏龍茶。ポットの中で丸ごとの茶葉が開いた。やわらかく甘い香り。
検索したらメーサロンはタイ北西部。ミャンマーとの国境地域で標高は1500メートルほど。1940年代、中国共産党軍に追われた国民党軍が逃れて住み着いたところらしい。なんだか平家の落人部落を連想してしまうが、その彼らが始めたのが茶の栽培。今ではメーサロンは銘茶の産地となっていて、町には20軒ほどの茶専門店があるとのこと。写真のお茶ももちろん現地で買ってきてもらったお土産なのだ。
例年より10日ほど遅れて、下のお寺(蓮大寺)の枝垂桜が満開。暗くなるとライトアップしてくれるので夜桜見物によかったのだが、ここ数年どうも花の勢いが弱まっているように思えてしかたがない。ちょっと気がかり。