木を相手にしていると気持ちまでも穏やかになるようだ。やきものと違って窯の中でおお化けすることもないかわりにすべてが台無しになるようなこともない。作業の間の思いや時間がそのまま蓄積され、ストレートに結果として現れる。
これは横須賀で工房を開くHさんからの依頼で作ったもの。形式はウチで使っているものと同じ。つまりこれは第二作となるわけだ。サイズは縦横が92x171。重さは50キロ以上あるかもしれない。この上で土を練ってもビクともしないように頑丈に出来ている。こうした作業台はいざ探すとなるとなかなかないものなのでたまにだったら注文を受けてもいいかも。木工は楽しいし。
日曜日の稲村ヶ崎に多いのはサーファーとカモメと車(カモメは曜日には関係ないか)。陸に上がったサーファーを見ると40代から50代と思われる人も多かった。そんな人たちが乗っているのは決まってロングボード。波乗りはこれでいい。ゆったり、のんびりの湘南暮らし。速度おとせ。でもこちらの車線は渋滞で速度落とし過ぎ。
大阪から飛んできたおみやげ。正確にいうと大阪から飛行機に乗って来た友人が持ってきてくれたおみやげ。「炊きたての白いご飯の上にかけて」食べるようにときつく言われていたのに、ついついそのままつまんでしまう(つまみにしてしまう)。まろやかで濃厚。これぞ大阪の味だな。今宵の酒は広島の「誠鏡(せいきょう)」。まったりとした甘口で、これはなかなかよろしい組み合わせとなった。
相模川の河口近く、平塚港の突端にある飲み屋へ行ったら猫だまりができていた。場末のテーブルに吹く十月の風はすでに冷たい。その足元に眠る数匹の猫、、、というか実際は何匹いるのか正確にはわからないほど一体化していた。毛色もよく似ているのでまるでパッチワークの座布団だ。
この草は図鑑を見てもネットで検索してもわからなかった。高さは40センチくらいで穂が赤紫色。休耕田の一面に繁茂していた。
消費税増税への地ならしが始まった。今度はどのくらいまで引き上げてくれるのかな。こりゃ楽しみだ、、、と冗談なんか言ってる場合じゃあない。その次は環境税だって。小池センセイが嬉しそうに発表していた。ガソリン、灯油など二酸化炭素を排出するエネルギーにまた税金だと。環境庁(省だっけ?)としては自前の財源が出来てさぞお喜びのことでせう。カイカクの次はカンキョウね。
ガソリンはすでに税金のかたまり。原油関税、原油税、揮発油税、地方道路税そして消費税、さらにその上に環境税。ハゲタカは外資だけではない。悲しいことにお上こそが実はハゲタカだったのだ。
稲田のわきに咲いていた白い花。検索してみたらタニソバというもののようだ。ただソバといっても食べられるソバではなく、単に大きさや全体の姿が似ているということらしい。
ソバといえばいよいよ新ソバの季節。今年の出来はどうかな。
小高い山に囲まれた狭い田んぼ。刈り取られた稲束がビニールハウスの鉄骨を利用してはざかけしてあった。そして全体を細かなネットで覆ってある。野鳥の被害でもあるのだろうか。
一見するとチーズのようだが実は石鹸。トルコのシリンジェ村の農家の前で写真を撮っていたら強引に買わされた。自家製のオリーブ石鹸。ちょっと油っぽい匂いがしてずっと敬遠していたのだが使ってみたら意外と良かった。刺激がないし洗った後も肌がカサカサにならない。これで一個1リラ(約80円くらい)だったかな。こんなことならもっと買ってくれば良かった。
今日もまた雨。台風が近づいているのでその影響かもしれない。夜になって風も強くなってきた。
「横浜事件」というのがどういうものだったのか全く知らなかったのだが調べてみて驚いた。旅館に一泊して宴会を開いただけで犯罪(治安維持法違反)なんだな。ほんの60年前まではこんな社会だったのだ、この国は。60年経ってようやく再審開始。しかし被告はすでに全員他界しているという。人の寿命の短さに比べ、国の組織の動きはなんと鈍いことか。
恐ろしいことにはその治安維持法の亡霊が再び現実になりつつある。今度は共謀罪だって。今の自民党なら何でもできるし、やりかねないな。じわじわとがんじがらめの世の中が近づいているようで、ユーウツ。
横浜事件に関してはこのサイトが分かりやすく資料がまとめられてます。
EMを使い始めてから半年ほど経つ。EMというのはEffective Microorganisms(有用微生物群)の略。まず「ぼかし」として生ごみのたい肥化。それから洗濯、あるいは消臭剤、入浴剤などとして日常のいろんな場面で活躍中。ふだんは米のとぎ汁に原液を少量加えて培養したものを使うのでひと瓶がなかなか減らない。
最近ではこのEMを粘土を練る時にも入れるようにしている。効果のほどはまだ未知数だが、たとえば焼成後は遠赤外線が増えるとか水のクラスターを小さくするとか、そういうことが考えられる。それはつまり飲み物や料理がまろやかにおいしくなる、ということでもある。すでにEMセラミックとして製品化されているものもあるので、あながち的外れではなさそうな気がしている。
それからもう一つの理由は土練機の中の鉄やアルミの錆びを防いでくれるのではないかということ。EMは抗酸化力が強いのでコンクリートに混ぜれば中の鉄筋の錆びをおさえてくれるという。それならば土練機の中の錆びもなんとかなるかも、、、と期待しているわけだ。うまくいけば高価なステンレス製の機械など買わなくてすむ。
これからまだまだ応用範囲が広がりそうなEM。関連するホームページはたくさんありますが、とりあえずはここかここがおすすめ。
今夜は春菊の白和え。
1.大き目のすり鉢でゴマを擂る。
2.味噌を入れてさらに擂る。
3.水切りをした木綿豆腐を入れてかるくつぶす。
4.茹でた春菊を加えて和える。
春菊ではなくほうれん草で作ることも多い。もし余裕があれば人参、里芋、こんにゃくなども入れるとにぎやかなお祭り料理にもなる。
RAWで撮り始めたらもうJpegには戻れない。Jpeg画像はカメラが撮って再生したものをほとんどそのまま受け入れるしかないのに対し、RAWはカメラが記録したデータをもとにパソコンを使って自分のイメージどうりの写真に作り上げることができる。いいかえれば能動的に写真に参加できる。そこが面白い。今日は夕暮れの富士山の写真をモノクロ(B&W)にしてみた。頂上付近にわずかに白いものが見える。初雪か。
今使っている機材はキヤノンのEOS10Dに単焦点の50mmレンズ。RAW現像ソフトはキヤノン付属のもの。
アクセスカウンターが10万を越えました。2001年の11月に始めたこのホームページですが、なんとか続いています。たどたどしい歩みではありますが、今後ともどうぞよろしくお願いします。
ようやく晴れてくれた。こういう日は山の空気でも吸いに出かけたいところだが窯焼きのため徹夜続きのカンヅメ状態。それでも週末くらいには何とかなるかも。
ロクロの前にいきなり大きなバッタが飛んできたので驚いた。こんなところでバタバタされるとせっかく挽いたものが台無しになってしまう。大きな顔と目を撮ってからすぐに退散してもらった。
知り合いの畑へ行ったらオクラの花がまだ咲いていた。肝心の実のほうは大小さまざま。中には収穫が遅れて20センチくらいまで成長したものもあった。お化けオクラ。こういうのは筋が多くてとても食べられない。日本では平均して10センチくらいのがよく売られているが、トルコでは2〜3センチほどの小指の先くらい小さなオクラしか見かけなかった。種類が違うのかもしれないが小さい方が柔らかくて甘みもあるように感じた。
雨にぬれた柿の落ち葉を花瓶に立てたら葉脈が透けて見えた。色は赤、緑、黒とどぎついがいやらしさはない。もっと近づいて葉脈の1本1本を詳しく見たい(撮りたい)ところだがこれが限界。こういうときはマクロレンズが欲しい。
今日も降ったり止んだりの曇り空。予報によるとまだ数日はこんな天気が続くらしい。
毎年のように起きる巨大地震、そして自然災害。いよいよ地球活動期の始まりか。
夕方から雨で夜半まで降ったり止んだり。
近くの本屋へ行ったら古い映画のDVDが並んでいた。なんと1本500円!もう何年も映画というものを見てないので久しぶりに名画座へ行ったつもりで買ってきた。1940年のヒッチコック作品。風車が回るオランダのシーンや海に墜落した飛行機から脱出する特撮など、いま見ても感心してしまう。最後はアメリカ万歳的な戦意高揚のメッセージとなっているが作られた年を考えればこれは仕方ないか。このシリーズでは他にも「シャレード」「望郷」など懐かしい映画がたくさんそろっていた。うーん、ほかのも見たいな。
体長5センチほどの銀色の平べったい魚。以前魚屋で見つけ唐揚げにして食べたことがあったが、しかしこれが「あぶらっこ」という名前だとは知らなかった。さほど脂っこい魚とも思えないのに「あぶらっこ」とはこれ如何に。写真は生ではなく丸ごと干した干物。Nさんからの差し入れなのだ。かるくあぶって丸ごと食べられる。海辺の口福。
初めてRAWを使ってみた。こういう光り物はデジカメでそのまま撮るとギンギラギンに写ってしまう。そこでデジカメのデータをRAWで記録し、それをパソコンで現像する。なんだか面倒な作業に思えて試したことがなかったがやってみたら簡単だった。特にホワイトバランスをとるのが難しい被写体の時には大助かり。デジタルはまだまだ奥が深い。
ニューヨークで活動しているいとこのnaoクンの新譜。いとこと言ってもまだ若い30代。これだけ年代が違うと音楽体験も嗜好も違ってあたりまえ。したがって初めは取っ付きにくかった。しかしあるとき車の中で聴いたら妙に懐かしい気がした。初期のYMO(イエロー・マジック・オーケストラ)を思い出した。例えればミステリアスなYMOと言ったらいいだろうか(というか実は他に比べるものを知らないのだが)。密度の濃いマイルドなサウンド。これは日本でもヒットするかもしれない。売れて欲しいな。NAOクンのオフィシャルサイトはここ。試聴もできます。ただし英語。日本語のブログはここ。
トルコはアジアなのかヨーロッパなのか。共和国建国から八十数年、トルコは現在EUへの加盟を申請中だが果たしてヨーロッパ側が認めるかどうか、、、。昨日のニュースではこの件に関するEU協議が始まったとのこと。年内には結論が出るのかな。経過を見守りたい。
トルコ語は一応アルファベット(ラテン語)表記なので親しみやすいかな、と思ったら大間違い。案内板から数字までまったくヒントになるものがない。つまり表記(文字)はヨーロッパでも音(言葉)は別文化。もっと分かりやすく言いかえれば頭はヨーロッパで体はアジア、ということになるだろうか。けっして他人事ではないな。
イ・ゲジェレル(iyi geceler)とは「おやすみなさい」の意。このへんでひとまずトルコの写真と旅行記を終わります。
シルケジ駅の猫が出たついでに構内の写真も一枚。オリエント急行が廃止され国内の主要交通の座もバスに取って代わられた今では構内にも人影はまばら。くたびれたローカル列車の止まるホームに往時の繁栄を偲ぶのみ。
オリエント急行の終着駅だった旧市街のシルケジ駅。駅前はちょっとした広場になっていて大理石が敷かれている。アガサ・クリスティーも歩いたであろうその広場にこの猫はいた。夕暮れ時の雑踏の中、人ごみをものともせず悠然と歩いていた。むしろ人の方が遠慮して遠巻きに歩いているようだった。オヌシはこの広場の主か?そのくらい威厳があった。目が会ったとたんに居ずまいを正し、きちんと挨拶してくれた(たぶん)。鋭い目で瞬きもせず見つめられると「おまえは何者か?」と問われているようで、わが身をこそ揺るがるれ。
数日後、ここを通った時にもまた近づいてきてなにやら言いたげだったな。もしかしたら気に入られちゃったのかも。