数学(幾何)用語で使う「点」には長さも幅も厚みもないと教わった覚えがある。抽象的な点でありながら実在する点。この作品はそんな点でテーブルの上に乗っている。すべての重みをその一点で支えているわけだ。しかもその点はゆらゆらと動く。不安定のようでいて意外と安定している。
見方を変えれば土、大地、地球あるいはそれらの言葉のもつ象徴的なものと極小の一点で接している、とも言える。この精神の状態を何と表現すればいいのだろうか。展覧会は自分の姿を振り返る好機でもある。
ホームページを開設したのが2001年11月19日。早いものでもう6年が経った。9・11以後の世の中の変化を自分の目をとおして記録していこうという壮大(?)な思いはあったが、どこまで果たせているやら。まあ、10年くらい続ければ少しは見えてくるかもしれない。
会場の写真も一枚。手前は新里明士さん(土岐市)の蛍手の白磁。白黒の二点は拙作。奥は武吉廣和さん(高知)の壷。
頭に浮かんだイメージが形になって現れてくる。ということは現れたものを見ればその人の見ている現実、生きている世界が見えてくる、ということでもある。グループ展には異文化交流の面白さがある。
ここには以前第1学生会館が建っていた。各種サークルの部室が集中していて思い出深い場所。現在は小野梓記念館となり一階にはなんとギャラリーができている。変われば変わるものだ。時は移り、めぐりめぐってまたここへ帰ってくるとは。
早陶会展 11/16(金)〜11/22(木)まで
グループ展の搬入のため数十年ぶりに早稲田へ行ってきた。あちこちの校舎が建て替えられ正門前の広場も明るい。大隈講堂もリニューアルされたようで撮った写真は紺碧の空をバックに絵葉書みたいになった。
稲尾和久氏の訃報。子供のころ、夏の夕暮れ時にはいつもラジオの野球放送が流れていた。「ピッチャー稲尾、振りかぶって第一球投げました。ストライク」ラジオ放送独特のアナウンサーの語り口は今でも思い出す。あれはあれで名人芸の一種ではなかろうか。聞いていたのはもちろん西鉄ライオンズ。稲尾、中西、豊田、、、。そして初めて買ってもらったグローブのこと。珍しい皮のにおい。毎日クリームを塗っていたな。ただ熱はいつかは冷めるもの。主力選手の引退とともにライオンズの成績も落ちていき、太平洋クラブなんていう聞いたこともない会社に身売りしてしまった。野球に対する興味がなくなったのは西鉄ライオンズが消滅したあの時かもしれない。
長らく90円台で推移していたガソリンの値段が今や151円。実に5割以上の値上げ。灯油は600円台だったものが1400円を超えた(18リットル)。こちらは2倍以上。生活の根幹にかかわる物資だけにこれらの値上げはこたえる。
国内ではこんな状況なのにインド洋では他国の艦船に無料でガソリンを入れてあげてたんだな。産油国でもないのにねえ、ワカラン。アメリカの石油会社から石油を買ってアメリカの艦船にタダで入れてあげる。これを国際貢献だと言われてもねえ、ワカラン。そんなに余裕があるならまず国内のガソリン税を無料にしてほしいな。たまには国内貢献も考えてほしいところ。世論調査によればこの無料給油活動の継続を支持している人が4割以上もいるとか。ますますワカランです。
日本の月周回衛星「かぐや」が月面をハイビジョンで撮影しているとのこと。おそらく今日テレビで放映されたものよりはるかに詳細な画像が送られてきていると思う。そこで勝手なリクエストではあるが是非アポロ計画が残していった星条旗を撮って欲しい。30年以上前にテレビで見た人類の月着陸の映像は実はハリウッドで撮られたものという説もあり、真偽を確かめるためにも月面上の星条旗を探して欲しいのだ。
どこから入ってきたのか茶色くなったカマキリがテーブルの周りをのそのそ動いていた。あれっと思いながらもそのまま放って置いたら今度はパソコンの裏から顔を出したのでドキッ。カメラのレンズを向けたら目がギロッとこっちを向いた。その後もパソコンの上をうろうろ。まったくなに考えてるんだか。しばらく観察した後、背中をつまんで窓から出してやった。
次郎柿、富有柿、渋柿、甘柿、干し柿、柿の種、柿の葉寿司、柿色、柿渋、柿右衛門、柿田川、柿落とし、柿の木坂、落柿舎、、、
秋色を肌にうつして次郎柿