富士山の周りにはいたるところに湧き水が出ていて地域を潤している。ここは富士宮のとなりの芝川町。道路わきの用水路を澄んだ水が勢い良く走っていた。山は(特に火山性の山は)それ自体が大きな貯水ダムでもある。
演技と呼べそうなものはほとんどなく、ひたすらことば、ことば、ことば。ことばの洪水。しかもフランス語。字幕で対訳が出てくるが文字を追っていたら舞台が見えないし舞台を見ていたらすじがつかめないというジレンマ。観客にも相当な集中力が要求される芝居だった。
ことばで何かを伝えたいという情熱。多少のとまどいはあってもそれはしっかりと受け止めねばならないだろう。
死んだ人はみんな言葉になるのだ、と言ったのは寺山修司だったか。
ひとつのことばが生死を分けることもある。しかしアウシュビッツでもルワンダでも本当に恐ろしいのはことばが通用しなくなることなんだな。人はことばで生きている。
第二部のコンサートは完全なオマケ。まるで出演者、スタッフの打ち上げを見ているようだった。ただその中でも土取利行さんのパーカッションはひらめきに満ちていてシャープ。これからもまだまだ活躍してくれることだろう。
運営(主催は大野一雄舞踏研究所)に関しては?マークが10個くらいつくが松本のHさん夫妻にも会えたし土取さんとも話ができたので個人的には満足。5月最後の日曜日はこうして刺激的に過ぎていったのだ。
上演されたのはペーター・ヴァイス原作の「The investigation」(追求)。アウシュビッツで職員として働いていた被告と元収容者の証人が次々に登場する裁判劇。しかもそれを演じるのがルワンダ国内での虐殺を身をもって体験してきた役者たち(座長のドルシー・ルガンバという人は家族を全員殺されてしまったとのこと)。さらに会場は横浜の港に接した改装工事中の古い倉庫。むき出しのコンクリートに瓦礫の山。ここで観客を拉致監禁状態?にして芝居に集中させようという仕掛け。
2週続けて横浜へ。チケットは完売とのことだったがかまわず会場へ行ったらなんとか入れた。ところが驚いたのはプログラムが変更になっていたこと。第一部はルワンダからの劇団による演劇、一時間半。あれッ。内容はアウシュビッツ裁判をもとにした法廷劇だって。あらら。土取利行氏の登場は第二部とのことだがこれはオマケ的な扱い。あーあ、コンサートのつもりで来たのにこれじゃあ。
この先は長い橋になっていてその下は深い谷。ちょうど霧の通り道になっているようで先が見えない。前の車が速度を落とした。こんなところで先頭を走るのはこわい。
久しぶりにすっきりと晴れてくれた。暑くもなく寒くもなく、風も柔らかく心地よい。こんな日は一年のうち何日あるだろう。やるべきことは山ほどあるのに一日中洗濯と掃除で終わってしまったようで、、、もったいない。いっそのこと自転車で遠出すればよかったか。
ここへは15年ほど前に一度来たことがある。アート・アンサンブル・オブ・シカゴと山下洋輔が共演したコンサート。当時はこの建物を保存するか解体するかで揺れていた時期だったと思う。内部はがらんどうでレンガの壁が剥き出しだった。ところが今回行ってみたら様子はまるで変わっていた。建物内部には専門店やレストランが並びホールもできていた。周りの広場や公園も整備され一種の街のようだ。ここは横浜の新たな観光スポットとなりそう。
午後から横浜の赤レンガ倉庫前で開催されているアフリカン・フェスタへ。渋滞にあって焦ったがセク・ベンベヤ・ジャバテのステージにはなんとか間に合った。3人のギタリストによる簡素なステージ。音楽の印象を言葉で伝えるのは難しいが、たとえばそよ風が揺れるような軽やかさ。哀愁を帯びたメロディー。フラメンコを連想させるようなギター・ソロ。世界にはまだまだすごい人がいるもんだ。聞きながらどこかで聞き覚えのあるサウンドだと思っていたが帰り道、コラの音色に近いことに気がついた。
たとえばこんな音楽です。
http://jp.youtube.com/watch?v=0DEKQjj6Ga0
この写真を撮ったのは7日の午後6時半ころ。曇り空だったのでぼやけているが震動波のような雲が何本も確認できた。方向は伊豆半島方面から北東へ。ちょうど茨城、福島あたりに達する雲。茨城沖でM6.3、M7と連続したのはその日の深夜。意外と早かった。これからまた空を見上げることが多くなりそうだ。
阿佐ヶ谷駅で中央線と直角に交わる中杉通り。狭い間隔で植えられたケヤキ並木が鬱蒼とした森を思わせる。若葉に覆われた通りは明るい緑のアーケード。東京百景には是非加えたい場所のひとつ。
療養中の友人の見舞いに阿佐ヶ谷へ。着いたら本人は昼間からビールを飲んでいた。あれっ、いいわけ?五月の風の中で飲むビールはたしかにうまいけど、、、ま、いいか。部屋の中には色とりどりのビーズ。大都会の仙人は極彩色の夢を見る。
三島市内の湧水量は訪れるたびに減っている。工場による地下水の汲み上げ、富士山の積雪量の変化など原因は一つではなさそうだ。源兵衛川でもおしどりが足で立っている。
これも楽寿園から流れ出る蓮沼川。ホタルの保護のため柵がしてあった。
とうとうmixiに登録してしまった。ずっと避けてたんだけど若い人に勧められて。インターネットの世界で発信している以上、いつまでも食わず嫌いではいられないかなと。