現在進行中の金融不安というのは信用収縮とも呼ばれているが要するに不信の増大。今はまだ金融の世界だけにとどまっているがいずれ社会全体に広がるだろう。信と不信のバランスが崩れたらどういうことになるか。前回は第二次世界大戦を経てようやく上向いた。今回はもしかしたら人類の存続がかかるほどの猛烈な破壊が待っているかもしれない。そのあとの再生を信じたいがいつになることやら。
信用というのは目には見えない。しかしその信用によって人間の社会は成り立っている。人類発祥以来、おそらく同類を信じるほうが疑うことよりほんの少しだけ(たぶん51対49くらい)多かったのだろう。それによって集団生活が可能となり、他の生物や自然災害の脅威からも逃れて現在の繁栄を見るに至った、と言えるのではなかろうか。ただ信と不信のバランスは常に波のように変動していてそれが今回は80年周期だったのかもしれない。
何年ぶりかで味わう本格的な風邪。フワフワと熱に浮かれる気分もたまにはいいもんだ。先週本屋へ行ったときにひどいくしゃみを連発している風邪男(かぜお)クンがいたのだな。これはちょっとヤバイと思ったけど探し物があったのでつい長居をしてしまった。おそらくそのときにもらったんだろう。君子(君子でなくても)危うきに近寄らず、がやっぱりいいみたい。
アメリカ発の金融混乱は洪水どころではなく大津波となって押し寄せてきそうだ。今は株の下落や銀行間での億、兆といったお金のやりとりなのでまだ実感としては分からないがこの影響はあと数ヶ月もすればはっきりしてくるだろう。これは1929年の大恐慌以来の経済危機だという人もおり、あらゆる事態を想定しておいたほうがよさそうだ。
大恐慌については歴史の教科書程度の知識しかないが1929年10月24日、ニューヨークでの株価暴落から始まっている。その波は日本にも押し寄せて昭和恐慌を引き起こし、5.15事件、2.26事件から日中戦争、太平洋戦争まで長く暗い影をおとした。今回はどうなんだろう。考えようによっては80年ぶりの歴史的な瞬間を目撃している、ということでもある。これはしっかりと見届けていきたい。
それにしても経済については知らないことが多い、もっと勉強しておくんだったな。(今からでも遅くないか?)
今日は寒露。写真は見事な瓜をもらったので。