浅田真央の滑りを見ていて一瞬、興福寺の阿修羅像を連想した。次は「阿修羅の舞」というのはどうかねえ。構成、演出は宮崎駿、音楽は久石譲で「真央の宅急便」とか。そのくらいのことをやらないとキム・ヨナは超えられないかも。007に対抗するにはやっぱり宮崎アニメでしょ。
隣町でかんな削りの極限をめざす「全国削ろう会」が開かれていることを知り、近くへ行ったついでに寄ってみた。競技には間に合わなかったが削られた極薄の鉋屑は目撃できた。手にとって見るとシルクのような手触り。そして強烈なヒノキ(スギかも)の香り。会場では全国各地の刃物や砥石などの専門店が出店を出していてこちらも見どころ十分。閉館間際だったのでゆっくりできなくて残念。
「全国削ろう会」秦野市体育館で明日まで。
JALが今日で上場廃止。最後の株価は1円だったとのこと。上場から48年ということは半世紀もたなかったんだな。栄枯盛衰、盛者必滅、諸行無常。いつの世も繰り返される明暗のリズム。人も企業もあるいは国でさえも今後はどうなるか分からない。
バンクーバーオリンピックが始まったけれども今回は始まる前からケチがついてしまったな。国母選手の服装問題。こんなことにクレームをつけるのはいったいどんな人たちなんだろう。
スポーツの根底にあるのは限界に挑戦しようという個人の意思と情熱だ。それを持ち続けた人たちが選ばれて大会に参加する。常人には想像もつかないところまで自分を鍛え上げた人たち、そういう選手たちを敬意を持って見守りたいと思う。
競技以外のところで選手の足を引っぱる人たちがいること。これは非常に残念。
横綱朝青龍が引退。大相撲はほとんど見ないしファンでもないのだがこれは後味が悪い。
以前から横綱としての品位に欠けるとか伝統に合わないなどと批判されていたが相撲の歴史や伝統は横綱が作っていくものだろう。横綱とは現行のルールやしきたりの中で頂点を極めた力士。その横綱に不満があるというなら個人を批判する前にルールを変えれば良い。
長引く不況のせいか世の中がどんどん保守的になっている。個人攻撃が蔓延する世の中は息苦しい。
車の中でもっとも大事な部分はブレーキだ。エンジンが故障してもそれは車が動かなくなるだけの話で事故につながることは少ない。しかしブレーキが故障したら即事故だ。
トヨタ車のアクセルに続いてブレーキが問題になっているがこちらのほうが根が深いと思う。アクセルは部品の問題だがブレーキは思想の問題だから。
欧州車に乗ってみて驚くのはエンジンブレーキの使い方。たとえば赤信号の前で止まるとき、アクセルから足を放すと速度に応じてオートマティックにシフトダウンが行われ減速していく。そして最後はブレーキ。ところが日本車の場合はシフトダウンはなくブレーキペダルを踏むまで減速しない。その大事なブレーキの問題なのだ。
ブレーキもエンジンブレーキも極力使わないように運転すれば走行距離は伸びるだろう。しかしそれと引き換えに追突事故は増える。つまり安全を優先するか燃費を優先するかという考え方の違いなのだ。トヨタに限らず日本車は燃費性能(の数字)を競ってきた。その付けがまわってきたのだな。エコカーもいいけど事故を起こしてしまっては元も子もない。
トヨタの重役の会見を見て唖然。危機意識がまるでない。親方トヨタの落日を見た思い。もともとトヨタ車には全然興味がないが今プリウスを買うお金があったら中古でいいからポルシェが欲しい。