人も車も木々も信号もみんな雨に濡れてにじんで見える。雨の日は鬱陶しいけれども雨に濡れた景色を眺めるのは嫌いではない。この雨も明日まで。その後はしばらく晴天が続きそうだ。
猛威を振るった寒波が去り、ようやく日差しが戻ってきた。しかし予報では来週もまた荒れそう。今日往復してきた箱根の峠では道路の両側が雪景色だった。気候がおかしい。さらにアイスランドの噴火は地球規模で日照不足、寒冷化をもたらしそうな気配。これからどうなっていくんだろう。
箱根も伊豆も霧だらけ。不安定な天気が続いていて明日はまた真冬並みの寒さだとか。もしかしたら桜の後に雪を見るなんてことになるかも。
今日は新月。チベットでM7.1の地震。
川面を流れる桜の雪景色を橋の上から夢中で撮影していたら首に掛けていたライカがするりと落ちてしまった。はじめは何が起きたのか分からなかった。事態を把握するまで数秒はかかったと思う。ストラップの片側が何かの拍子で外れたのだ。橋のコンクリートにぶつかった後、バシャっと水の中に落ちた。こんなことがまさかわが身に起こるとは。まさに悪夢のような瞬間。幸運と不運は紙一重の距離で隣り合っているようだ。
湧き水から流れ出ている川で水深は浅く水も澄んでいた。おかげですぐに救出はできたけれども被害の程度はまだ分からない。鉄の塊のようなカメラなので外観上のダメージはほとんどないようだ。しかしフィルム室は水びたし。ファインダーも曇って見えない。さらにレンズの状態も心配。あーあ、この際オーバーホールかな。
写真左下に見えるのが問題のカメラストラップ。金具にはNikon Japanとある。ニャロメ!シバイたろか!
個展初日の感想はいつも同じ。新たな収穫と新たな課題ともに多々あり。それらを確認できたことが大きい。
三島市内の川には川藻の上に桜の花びらが降り積もりまるで雪解けの川のようだ。こんな光景に街中で遭遇できたのは幸運だった。