友人の通夜のため東京へ。重くよどんだ空に雨もパラパラ。
気力、体力、学力ともに抜きん出ていた君がこんなに早く逝ってしまうなんて。早すぎるよ。100まで生きて歴史に残る仕事をするんじゃなかったの?話が違うじゃないか、北村二郎君!
Lumix G1 + Kodak Ektar 44mm/f3.5 + Silkypix
鉄の直線だけで作られた構築物なのにいつ見てもなにか生き物を連想するな。鉄人28号とか。
今日は暖かかったのでロクロデイズ。湯飲みとか花器とかいろいろ。明日からはまた冷えそう。
熊本に新政府が誕生した模様。初代総理大臣は坂口恭平クン。この人、早稲田の石山修武研究室の出身らしい。「ゼロ円ハウス」「都市型狩猟採集生活」いいねえ。これは師匠以上に過激でおもろいかも。政見放送(らしきもの)はこちら
経歴を見たら高校の後輩でもあるみたい。ますますおもろいね。
京橋の目抜き通りに面したビルが解体工事中。東京のど真ん中でこんな現場を見るのは初めてだ。これからこんな風景があちこちで見られるようになるだろう。国全体が解体期に入っている。建物だけではない。人の組織も一度解体したほうがよい。
Olympus E300 + Zuiko Digital 35mm/f3.5 macro
つる植物にすっぽりと覆われてしまった小屋。頭はまるでドレッドヘアーのようだ。これには仰天。自転車で走っているとこういう面白いものにも出くわす。
グループ展の搬入のため数十年ぶりに早稲田へ行ってきた。あちこちの校舎が建て替えられ正門前の広場も明るい。大隈講堂もリニューアルされたようで撮った写真は紺碧の空をバックに絵葉書みたいになった。
数百年の時を経て鐘楼を乗せている雲も白く乾いている。氷点下の冬をいくたび越えてきたことか。ここは忍野村の承天禅寺。
寺の前には豆腐屋があった。店の横に蛇口がありその上に大きな字で「水」と書いてある。店の人にたずねるとここの井戸水とのこと。忍野の天然水だ。こういうときのためにと積んでおいたポリ容器に溢れるまで汲ませてもらった。肝心の豆腐の味も期待通り。こんな豆腐屋が近くにあればそれだけで生きていけそうな気がしてくる。
この校舎は新しいのか古いのかよく分からない。3階建ての校舎はコンクリート作りのようだが正面のファサードは明治期の洋風建築のようでもある。もしかしたらここだけハリボテなのかもしれないが、それでもこの小学校のたたずまいはいい。教職員の人柄、教室の雰囲気などは部外者には知るべくもない。しかし見えないものはすべて顔にあらわれる。こんなところならもう一度小学生に戻ってもいいかなと思った。
人が建築を作り、建築が人を育てる。門柱には茅野市立湖東小学校とあった。
用事で静岡までとんぼ返り。写真は途中の東静岡駅前で見た巨大な建築。中には入らなかったが外観は新興宗教かはたまた新型の原発かと思われた。とにかく異様だったので帰ってから検索してみた。すると通称グランシップ、正式名は静岡県コンベンションアーツセンターというらしい。竣工は1998年、設計は磯崎新。建築家も行政もいったい何を考えているんだか。これも遠からず化石化するんではなかろうか。
首都高速3号線を都心へ向かうと青山あたりで真正面に見えてくる六本木ヒルズ。雨模様の中、霧に隠れて上の方が見えないのは高さだけのせいか?この構図は9.11の映像ともダブってしまってなんだかビル全体が消滅しかかっているようにも見える。
再びトルコの写真をいくつか。これはイスタンブール新市街の中心部に建設中のビル。赤く見えているところは穴を開けて軽くしたレンガブロック。木と板で支えながら床を一階づつ作り、それらをマッチ棒のように細い柱で支えている。このビルに限らずトルコではこれが一般的な建築方法。耐震基準なんてものは無いようだ。1999年には2度にわたって大地震が起き、数万人の犠牲者が出ているというのにこれでいいのだろうか。トルコ大地震の写真はここ。
わずか四日間だけの「環の會」展示会でしたが、おかげさまで無事(地震、洪水にあうこともなく)終了することができました。ご来場の皆様、どうもありがとうございました。次回の展示会は未定ですが今回の気持ちのいい流れをさらに大きくしていきたいと思っています。またよろしくお願い致します。
久しぶりに首都高速を走ったらまた新しい高層ビルが建っていた。六本木ヒルズの先、全面がガラスで覆われている。これで長周期震動に耐えられるのかどうか。遠くから眺めるだけにして、なるべく近づきたくないな。
アヤソフィア内の2階回廊へ通じる狭い通路。石畳の表面が磨滅し黒く光っている。創建以来どれだけの人がここを歩いたことか。
2階回廊は大理石の床が傾き、ところどころにうねりもあってかなり不安な状態。イスラム国なだけに、キリスト教に関わる施設の管理にはあまり力が入ってないもよう。
ブルーモスクと高さを競うように対峙して建っているのがアヤソフィア(聖ソフィア寺院)。しかし完成はこちらのほうが千年以上古く西暦537年。しかもドームの高さも直径もこちらのほうが大きい。ギリシャ正教の大本山だったものが後にイスラム教のモスクに改修され、現在は博物館となっている。
ブルーモスクが青のイズニックタイルで装飾されていたのに対し、こちらは金のモザイク。聖母子の背景など黄色く見えている部分はすべて金。おそらくタイルに金泥を塗ったものと思われるが、オイルランプに頼っていた当時、金の輝きは今以上に絶大だったに違いない。この金の使い方は日本の琳派やアールヌーボーを思い起こさせる。
政教分離が進んでいるトルコではあってもジャミィ(モスク)はいまだに街の中心。小さな田舎町へ行っても必ず一つや二つのモスクがあり、朝の4時半からアザーン(礼拝の呼びかけ)が流れてくる。イスタンブールは大都会なのでそれこそ町中いたるところモスクだらけ。その中でもここスルタン・アハメット・ジャミィ(ブルーモスク)はイスタンブールの象徴ともなっていて、観光客だけでなく礼拝に訪れる人も多い。大ドームの高さは43m、幅27.5m。建造は1616年。
ストローベイルハウス。ストロベリーではない。Straw Baleつまり藁ブロックの家。飼料用に圧縮した藁を積み重ね、その上に土を塗り、最後は漆喰で仕上げる。これで壁厚が40センチ以上の土蔵のような建物が出来上がる。セルフビルド可能で工期が短くローコスト、しかも断熱性、調湿性抜群。さらに天然素材なので解体もラク。
3年程前にこの工法を知り注目してきた。問題は屋根の構造と材料(できれば全面緑化が面白い)。それと地震に備えた全体の構造。しかし何といっても最大の課題は土地。作る場所なのだ。どこかにいいとこないかな。
2回目の素焼きの途中、窯の中でボンという音。嫌な予感。恐る恐る開けてみたら案の定壺のそこが割れている。焼成を頼まれている大きな壺。ショック。200度でこんなことが起きるのは初めて。肩の力が抜けてしまった。
六本木ヒルズでは回転ドアで子供の死亡事故が起きたとか。写真は2002年1月、工事中のヒルズ。不況の中でこのビルのバブル的なデザインが気になっていた。設計も管理も人を大切にしていない。
土曜日の東京。首都高が延々と工事渋滞だったのでたまりかねて一般道へ降りたらまたそこでも工事。あきらめの境地で車を走らせていたらいきなりオレンジの光に包まれた。東京タワーの真下に出ていたのだ。東京タワーってこんなに明るかったかな。構造がオレンジ色に光っていて、とても鉄骨とは思えない。ライティングの威力。馬子にも衣装か?