福島第一原発1号機の燃料が圧力容器の中にない、、、予想されていたことながらメルトダウンが明らかになった。底に溶け落ちた燃料が高熱を発しながらいったいどこまで達しているのやら。
「原発の稼働は法的には電気を生み出す一手段である経済活動の自由に属し、憲法上は人格権の中核部分よりも劣位に置かれるべきだ。」
「人格権を放射性物質の危険から守るとの観点からみると、安全技術と設備は、確たる根拠のない楽観的な見通しの下に初めて成り立つ脆弱(ぜいじゃく)なものと認めざるを得ない。」
「原発停止で多額の貿易赤字が出るとしても、豊かな国土に国民が根を下ろして生活していることが国富であり、これを取り戻すことができなくなることが国富の損失だ。」
「被告は、原発稼働がCO2(二酸化炭素)排出削減に資すると主張するが、福島原発事故はわが国始まって以来最大の環境汚染であり、原発の運転継続の根拠とすることは甚だしく筋違いだ。」
今日の福井地裁における大飯原発運転差し止め訴訟判決から要旨抜粋。司法の場でもようやくまともな判断が示される日がやってきた。まだまだ先は長いけどこれが第一歩。
もうすぐあの日から3年。日本国内の新聞、テレビがNHKも含めてまったく当てにならなくなっているので精確な情報は海外メディアから。このビデオはドイツZDFテレビのドキュメンタリー。日本のテレビが触れない福島の現実。
東電福島原発事故から2年4ヶ月。事故の収束と廃炉への道すじはいまだスタートラインにすらつけていない。参議院選挙後に東電が公表した高濃度汚染水の海への流出。3号機から立ち上る高濃度放射能の湯気。これは格納容器の損傷が疑われている。人間の身体にたとえれば外傷からの出血を止めることさえまだできていないのだな。ましてや患部の状態がどうなっているのかなどは誰もわからない。
道は果てしなく遠い。
大飯原発4号機が再稼動。これは電力不足などの問題ではなく経営(お金)の問題であることが明らかになっているわけだけど、何を言っても通じないね。キチガイに刃物。原子力村などと呼ばれているけど実態は「村」などというのどかなものではない。実質的に国を動かしてきた人々が原発を推進してきたんだな。けっして村ではない。
人も変わらず、組織も変わらず、失敗から学ぶ謙虚さもなく、安全対策も手付かず、廃棄物の処理法も不明のまま。今後、関西電力だけでなく全国の電力会社が原発再稼動をめざすんだろうな。地震活動期の日本でカミソリの刃渡り。
セブンイレブンのネットプリントで入手。番号は89600886.店員さんにこの番号を伝えたら操作してくれます。A3サイズで100円也。こんなサービスがあるんだな。作者公認です。
6/28追記
上記の番号は24日で終了。新しい番号は64748094。こちらは7月5日までとのことです。
北海道電力泊原発3号機が5日に定期検査のため停止する。これで国内で稼働中の原発はゼロになる。奇しくも5日はこどもの日。原発なしの国、原発なしの仕事、原発なしの生き方、原発なしの人生、原発なしの暮らしが42年ぶりにかえってくる。覚悟をもって祝いたい。
東京電力柏崎刈羽原発6号機が検査のため停止。これで稼働中の原発は北海道電力の泊原発3号機一機だけになった。そしてこれも5月には停止する。震災、原発事故から一年、願いがようやく現実になってきたね。
本日、東京電力経営陣の責任を求めて株主代表訴訟がおこされた模様。訴額は約5兆5000億円。これは歴史的にも世界最高額とのこと。当然だ。役員の皆さん、いよいよ覚悟が必要ですよ。こちら
福島県川内村のミミズからセシウムがキロあたり2万ベクレル検出されたとのニュース。セシウムはミミズから野鳥、小動物、獣へと移行し、そのたびに濃縮されていくだろう。川内村は帰村宣言まで出している。ここには友達がいて何度か行ったこともある。とにかく気がかり。
大事故や大災害などの非常時には人や組織の本性が見えてくるね。文科省はSPEEDIのデータを米軍には震災直後から渡していた。日本国民に公開したのは2ヵ月後。この国の支配構造が良くわかるニュース。http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120117/t10015315481000.html
小田原市の小学校で作っている腐葉土から700ベクレルの放射性セシウム検出。とっくに予想されたことだけれども関東一円もう逃げ場はない。我々も被曝者だ。http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1110190033/
大震災から半年近くたった9月6日、日本原子力研究開発機構はSPEEDIをもとに福島原発からのセシウム137の飛散状況の試算を公表した。
この図を見ると静岡から東北まで広範囲に沈着したことが分かる。関東地方についていえば3月21日から23日にかけて集中的に降下している。足柄茶が高濃度に汚染されたわけもこれならひと目で分かる。こんなデータをなぜもっと早くリアルタイムで公表してくれなかったんだろうか。震災の後は雨が続いた。この雨は黒い雨だったんだ。SPEEDIを公表していれば大勢の人を無用な被曝から救うことができた。SPEEDIの公表を止めたのは誰か。
http://nsed.jaea.go.jp/fukushima/data/20110906.pdf
経済産業省原子力安全・保安院は26日、東京電力福島第1原発から大気中に放出された放射性セシウム137は広島型原爆の168発分に相当すると発表。
京都大学の小出氏は100倍、東大の児玉龍彦氏は29倍と試算していたが事態はそれよりはるかに深刻なものだった。そして今もなお漏出は続いていて収拾のめども立っていない。
正直にいって自分自身の認識もまだ甘かったと思っている。
原発事故によって放出された放射性物質(死の灰)はどのくらいの量になるのか。兆や京のついたベクレルとかシーベルトと言われてもなかなかピンとこない。そこで大まかに理解するためには広島型原爆と比べるのが分かりやすいと思う。
昨日の国会での児玉龍彦氏(東京大学アイソトープ総合センター長)の証言は熱い怒りに満ちたものだった。東大にもこんな研究者がいたんだな。この中で氏は福島第一から放出された放射性物質の量は広島型原爆の20倍から29倍くらいと計算していた。そして今なお漏出は続いている。事態を甘く見てはいけない。詳細は是非こちらのビデオを
http://www.nicovideo.jp/watch/sm15140556
こちらのYouTubeのビデオのほうが見やすいかも
http://youtu.be/DcDs4woeplI
もしこの爆発が起きればその規模と被害は3月の水素爆発とは比べものにならない。高濃度放射性物質が周囲数キロに飛散するだろう。核燃料はもとより使用済み核燃料プールの中の死の灰もすべて放出されてしまう。爆心地の近くは人はおろかロボットさえも近づけないほどの高放射線地帯になるだろう。となると他の号機の冷却などすべてできなくなる。かくして同様の爆発が次々と起こり、周辺は死の世界となる。核燃料は野ざらしのまま。しかし人は何もできない。ただ遠くから眺めるだけ。
現在福島第一原発から10キロ、20キロと同心円状に避難区域などが設定されているがこれらはこの水蒸気爆発に備えてのものではなかろうか。
ここから先はいよいよチャイナ・シンドロームの世界に入る。門外漢ながら最悪の恐怖のストーリーを考えてみよう。
建屋コンクリートの下は地盤の土。核燃料マグマは土と接触して激しく反応するだろう。地盤の土を一瞬にして溶かしながらスピードを上げて落ちていく。落ちた後には大きな井戸のような筒状の焼き物ができているだろう。これを原発焼きとでも名づけるか?数世紀後にはもし原形をとどめていればガラス張りで展示されることになるかもしれない。21世紀の遺産として。
しかしその前に土の中の有機物や水がガスや水蒸気となりあちこちから噴き出すだろう。噴き出し口が狭ければ地盤全体をブクのように膨らませる。この時点で建屋は倒壊。そして水蒸気ガスが地中に充満して臨界点に達したとき爆発が起きる。この経過は火山の水蒸気爆発と似ている。
福島第一原発の核燃料が今どういう状態になっているのか、そしてこれからどうなるのか。これはどんな専門家にもはっきりとは分かっていない。なにしろ人類が初めて経験する未知の事態なのだ。数十年後に解体してみれば分かるだろうがそれまで原形を保っているかどうか。
メルトダウンを起こして2千度以上に熔けたどろどろのマグマが厚さ16センチの鋼鉄の圧力容器を溶かし、3センチの格納容器を溶かし、建屋のコンクリートの床に落ちているのだろう(メルトスルー)。さらに厚さ数メートルのコンクリートの床も溶かしながらゆっくりと下へ下へ沈んでいるものと思われる。地下水から核分裂生成物が検出されていることからすでに一部は貫通しているのかもしれない。(メルトアウト)。
さてこれからどうなるか。
ドイツに続いてイタリアでも脱原発の国民投票が可決されるもよう。これで日本が正式に脱原発に舵を切れば第二次大戦の枢軸国(敗戦国)の足並みが再び脱原発でそろう。その時には日独伊三国同盟を再結成して欲しいね。そして連合国側(戦勝国、核兵器クラブ、国連常任理事国)に対し反核、反原子力の烽火を上げて欲しいもんだ。
東京電力福島第一原子力発電所1号機への海水注入をめぐって関係者の説明が二転三転さらには四転五転。官邸、東電、専門家のあいだで責任の押し付け合い。見苦しい保身オヤジどもだ。外見は取り繕っていても中身はとっくにメルトダウン、壊れてしまっていたんだな、人も組織も。
東京電力の勝俣会長がKDDI(au)の社外取締役に内定だって。驚いたな、そんなことやってるヒマあるのかねえ。KDDIもこの時期によりによってこんな人物を役員に迎えるとは。詳細はこちら
au携帯は長く使ってるけどもう止めどきだな。抗議の意味も込めてソフトバンクに変えてやる!
夜明けに目が覚めてぼんやりお茶を飲んでいたら遠くのほうで鶯の鳴き声。静かな朝、、、と思ったけどなにか違う。しばらくして気がついた。鳥の声が少なすぎる。鶯のほかには雀とカラスが散発的に鳴いてるだけ。これだけ暖かくなってきたんだからもっとうるさいくらいに鳴いてもいいはず。気のせいかな、だといいけど。
震災から二ヶ月以上経ってようやくまともなドキュメンタリーが放送された。NHK、ETV特集。報道管制が厳しい中での快挙といっていい。これまで政府をはじめ東京電力、保安院、東大教授、マスコミなどの発表はウソばかりだった。事実が事実として伝えられない。事実を公表すればデマだの風評だのと逆に非難されるしまつ。こんな異常な事態になっているんだな、今の日本は。再放送はあるんだろうか。
菅直人という個人についてはワタクシ何の興味もありませぬ。今回、経済産業省を通さず、自分で記者会見を開いて発表したのはどうせ支持率アップを狙った人気取り戦術だろう。あるいは菅おろしの動きをけん制するのが目的だったのかも。しかしそんなことはどうでもいい。重要なのは日本の総理大臣がはじめて原発の運転停止を要請したということ。「黒でも白でもいい、ネズミを取る猫はいい猫だ」トウ小平だったかな。
電力各社に原子力発電所をひとつは持たせる、というのがこれまでの国策だった。この国策に沿って沖縄を除くすべての電力会社が日本全国に原発を立てた。浜岡は中部電力が持つ唯一の原発。その浜岡原発の全機運転停止を政府が要請したということはこれまでの国策が転換したことを意味する。これは歴史的な一歩だ。
福島第一原発の連続水素爆発以降、空間放射線量は減ってきている。つまり空中に浮遊する放射性物質は減っている。しかし逆にそれらが地表に落ちて堆積しているため地表面での放射線濃度は驚くほど高くなっている。
このビデオは福島市内。この数値がどれくらいのものかは各自お調べください。地面からの距離で言えば大人より子供のほうが影響が大きい。犬や猫ならばさらに影響を受ける。土ぼこりの舞うグラウンドや砂場での遊びは呼吸による内部被爆の危険も加わる。子育て中のお母さん方、よくお考えください。
なお鎌倉市内での測定映像はこちら。原発から250キロ以上離れていても場所によってはかなり高い。http://youtu.be/mYHx1Qw7UEg
これからはガイガーカウンターが一家に一台常備されることになるかも。あるいは携帯に標準装備されるとか。これぞ世界最先端のガラパゴス・ニッポンだ。
福島在住の和合亮一さんの詩
「宮城県亘理町。父の位牌を探して、ドロドロの家の中を探し回っている人。家の撤去を希望する場合は赤い旗。それをせずに家の周りの瓦礫の撤去を希望する場合は黄色い旗。全く何も希望しない場合は緑色の旗。悲しくも父の位牌は見つからなかった。黄の旗。」
「ばあちゃん、何処にいますか、ばあちゃん。瓦礫の中で家族を探している人々よ、今夜は共に泣きましょう。共に探しましょう。共に泣きましょう。余震。」
「放射能が降っています。静かな、静かな、夜です。」
自民党政権の遺産
独立行政法人原子力安全基盤機構 http://www.jnes.go.jp/
独立行政法人日本原子力研究開発機構 http://www.jaea.go.jp/
独立行政法人原子力環境整備促進資金管理センター http://www.rwmc.or.jp/
財団法人原子力安全研究協会 http://www.nsra.or.jp/
財団法人原子力安全技術センター http://www.nustec.or.jp/
財団法人原子力国際技術センター http://www.jaif-icc.com/
財団法人日本原子文化振興財団 http://www.jaero.or.jp/
原子力委員会(JAEC)(内閣府) http://www.aec.go.jp/
原子力安全委員会(NSC)(内閣府) http://www.nsc.go.jp/
原子力安全 保安院(NISA)(経済産業省) https://wwws.meti.go.jp/
原子力発電環境整備機構(NUMO) http://www.numo.or.jp/
(社)日本原子力産業協会(JAIF) http://www.jaif.or.jp/
(社)日本原子力学会(AESJ) http://www.aesj.or.jp/
(社)日本原子力技術協会(JANTI) http://www.gengikyo.jp/
(財)原子力研究バックエンド推進センター(RANDEC) http://www.randec.or.jp/
(財)原子力発電技術機構(NUPEC)
(社)火力原子力発電技術協会(TENPES) http://www.tenpes.or.jp/
(財)原子力国際協力センター(JICC) http://www.jaif-icc.com/
(社)原子燃料政策研究会(CNFC) http://www.cnfc.or.jp/
東京電力福島原子力発電所の事故は史上最悪の経過をたどっている。すでにチェルノブイリの規模を超えているのではないか。SFではない。早く現実を直視しよう。これからは風におびえ、水におびえ、食べ物におびえて暮らす、そんな日々が延々と続く。こんな日本に誰がした!
日本に原子力発電を導入させるために果たした読売の役割、冷戦時の米ソの駆け引き。このドキュメンタリーは必見。1994年放送NHK。
東京電力福島原発からの放射性物質の拡散シミュレーションをノルウェーの研究機関が公表している。気象情報をもとに4日分くらいの予測。これからは毎日チェックすることになりそう。(時間はノルウェー時間)
放射性物質飛散シミュレーション
これによると関東地方は30日の午前中が危ない。
今回の震災は阪神・淡路とは違う。復旧、復興はかなり厳しい。東電原発の事故は長引くだろう。影響はあらゆる人々の人生に及ぶ。これから長く暗い戦いが続く。けっして勝つ見込みのない戦い。退却に次ぐ退却。「がんばろう」の掛け声は放射能の前には無力だ。
「ただちに健康に影響はありません。」典型的な官僚用語。100%ウソではないが100%真実でもない。どんな結果になってもこれならば誰も責任を取らなくて済む。だまされてはいけない。
放射能の人体への影響は10年後、20年後に出てくる。もし発言者に多少なりとも良心あるいは誠意というものがあるならば「ただちに健康に影響はありません、しかし長期においては健康に影響が出る可能性があります」と言うべき。
信頼できないもの、政府、マスコミ、東京電力、保安院。信頼できるもの、自衛隊、東京消防庁。いつの時代も現場の人たちの献身的な努力に支えられてこの国は成り立っている。