homeotukimi 2001年12月


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夕暮れ

 荷物をとりに横浜までとんぼ返り。途中車の中から見た夕暮れの色がすばらしかった。
 今夜からまた本焼き。今夜といっても日付はもうとっくに新年。火を入れたのはまたまた午前6時。なんてことだ。こんな正月は初めて。

2001/12/31




鷹勇

 「鷹勇」(たかいさみ)は山陰鳥取の酒。すべてにおいてバランスがとれていて、しかも混じり気がない。造り手の心意気が伝わってくる。純米もいいが最近はこの本醸造が好み。
 今夜も結局徹夜になってしまった。これからまだ1週間はこんな不規則な生活が続く。

2001/12/30




満月

 徹夜明けの日はどうも一日ぼんやりして、あっという間に過ぎてしまう。やることはいっぱいあるのに、気がつくとボーッとしている。
 寝ているあいだに干物とガンモの差し入れあり。ありがたい。
 一月の個展の案内状が出来てきた。いつもは自分でデザインすることが多いのだが、これは知り合いのデザイナーSさんの仕事。さすがにプロだ。上のexhibitionを見てください。
 ご希望の方にはお送りしますので、メールに「案内状希望」と書いて送信してください。ご住所、お名前お忘れなく。
 今日は満月。手持ちのデジカメではこれが限界。

2001/12/29




西日

 近くの畑へ大根をもらいに行く途中、西日がちょうど雲に隠れた。冷えてきたが久しぶりに外を歩くので気持が良かった。
 今日から本焼き。といってももう日付は29日。釉掛けが長引いて火を入れたのは結局朝の5時。寒いし眠い。

2001/12/28
 




アルベロベッロ

 最近花器を作ることが多くなった。その時々の気分で好きに作っているので、ひとつひとつ姿が違うし個性がある。
 こうして横から眺めていると、アルベロベッロの街の写真を連想してしまった。アルベロベッロはイタリア南部の街で家々の屋根が石を円錐形に積み上げて出来ている(らしい)。というのはまだ行ったことがないのだ。
 写真を見ながら、まるでおとぎの国のようなこの街をいつか訪ねてみたいと思っている。

2001/12/27




茶器

 睡眠不足で今日は一日ぼんやりしていた。これから窯焼きが続くので不規則な生活になる。体調に気をつけて乗りきらねば。
 いつも中国茶を送ってくれる友人に送るため茶器を作った。この中に直接茶葉を入れ、お湯を注ぐ。飲むときはふたを少しずらし、そのあいだから飲む。初めて作るものなのでうまく飲めるかどうか心配だが、年内には焼き上げて送ってあげたい。

2001/12/26




ビデオ

 今夜から素焼き。4時過ぎまでは起きていることになるので、このあいだの豊田勇造のビデオを編集する。
 演奏、音、照明、いずれもなかなか良い。ただカメラワークだけがいまいち。これは反省。2時間以上になるテープをとりあえず1時間半ほどに編集してみる。ただダビングするごとに画質が落ちる。やはり時代はDVDか

2001/12/25




差し入れ

 今日は日本酒の差し入れあり。聞けばクリスマスイブとのこと。そうか、忘れていた。このごろあまり世の中に参加していないような気がする。
 酒屋の独自ラベルのものだが、中身は紛れもない大吟醸。早速封を切った。ありがたい。これでまた元気が出てきた。

2001/12/24




厚揚げ

 制作がうまく進まない。あせてしまってミスばかり。こんな日はもういくらやってもダメ。早めに(といっても1時だが)風呂に入り、サッカーを見る。中田は出ず。
 今夜のつまみは厚揚げ。ほっとするひととき。

2001/12/23




ニール・ヤング

 今日は久しぶりに外出。買い物をかねてとなり町まで車で出かけた。夕暮れ時の空が澄みわたっていて丹沢から富士山までくっきりと見えた。
 車内ではニール・ヤング。大音量で聴いた。ディランはHighlandsでもっと音量を下げろと文句を言われているらしいが、こちらは一人車の中、誰にも遠慮は要らない。ガンガンやった。このところ締め切りに追われて気分が鬱屈していた。おかげでちょっとすっきり。元気も出てきた。
 ディランはずっと聴いているが、痛みは共有できても救われることはない。こんなときはやはりニールおじさんだ。
 夜は酢牡蛎。この冬何度目だろう。口福。

2001/12/22




 今日は雨。粘土が乾かなくて困る。仕事が進まない。もうあせりを通り越して、今や開き直りの気分だ。
 どうしていつもこうギリギリまでバタバタしてしまうのだろう。もう少し早くから計画的にやればいいのに。
 しかし土壇場まで追い詰められないと出てこないものもあるし、、、。もしかするとそれが本当の自分の表現かもしれない、などと面白がって見ているもう一人の自分もいたりして、、、。
 もはや自業自得。重症だ。

2001/12/21




一か月

 ホームページを公開してから一か月が過ぎた。ウイルス事件などもあったが、新しい出会いがあり、懐かしい出会いもあって楽しい一か月だった。まだまだ未完成な部分が多いのだが、このペースで少しずつ作り上げていきたい。
 写真は11月に行った伊豆の海。このころが懐かしい。今は展覧会の前で仕事場に缶詰め。今日は1歩も外へ出ていない。

2001/12/20




タリバンカラー

 ひところテレビのニュースではタリバン幹部の会見が連日行われていたが、いつもそのファッションが気になっていた。白と黒。
 というのもここ数年、焼き物に使う色が白と黒だけになってきていたからだ。焼き物だけではない。版画も墨一色だし、写真もモノクロだけで撮っている。
 ワタシはタリバンか?
 上のビールグラスのような白と黒の配色は好きなのだが、するとこれなどはさしずめタリバンカラーとでも呼べるかもしれない。
 というわけで、アフガニスタンではタリバンは滅んだとしても、我が家ではまだ当分タリバンの時代が続くのだ、、、。ただし音楽だけはこっそり許してもらってますが。それと酒も少々。

2001/12/19




今日のロクロ

 ヘンナモノが面白い。昨日からヘンナモノばかり挽いている。安定感なく、ぐらぐらしてまっすぐ立ってくれない。器のようで器でない。でもやっぱり器の原型か、あるいは器の理想形のようなもの。
 ま、そのうち完成形をご覧に入れます。

2001/12/18




酒器

 酒を飲むのに徳利はどうも好きになれない。なにも毒が入っているわけでもないのに、中が見えないというのが先ず落ち着かない。それに一人酒を飲んでいるようで何となく侘びしくていけない。
 この片口形の酒器ならば、中に花びらの一枚も浮かべられるではないか。友、遠方から来なくても酒は楽しく飲みたいもの。
 白く焼き上げ、取っ手を付けて完成。楽しみ。楽しみ。

2001/12/17




何?

 何?と聞かれても返事に困る。底が丸いのでころころと動く。たまにこんな変なものも作りたくなってくる。
 今日は晩くまで仕事をしてちょっとバテ気味。日本酒が飲みたい。今夜の酒は「丹沢山」だ。そういえば日本酒のページもそろそろ手をつけねば。インド音楽のページは少しだけ出来てます。

2001/12/16




 粘土が届いた。今では日本中どこからでも土を取り寄せる事が出来る。しかも一日とかからない。おかげでどこにいても焼き物が作れるようになった。神奈川県では粘土は産出されないのに、こうして焼き物が焼けるのはひとえに輸送力の発達のおかげだ。
 しかし何かさびしい。土を相手の仕事は農業に近い。それなのに地元の土が使えないというのは、まるで田畑を持たない百姓のようなものではないか。
 土が届くたび、この塊からどんな物が生まれてくるのかという期待と共に、土から切り離されたものの根なし草的なさびしさも感じてしまう。

2001/12/15




紅茶をグラスで

 朝、ポット一杯の紅茶を飲む習慣がもう長く続いている。
 器は取っ手のついたカップではなく、安物のグラス。水は山の水を汲んできているし、入れかたにも工夫をしているのだが、器は決まってこれ。寒い朝にはふっとカトマンズの空気が頭をかすめることもある。
 取っ手のついた器というのはどこか階級文化の匂いがしてしまうし、アジアの流儀はやはりこれだろう。
 今夜から素焼き。3時過ぎまでは起きていることになりそうだ。

2001/12/14




お湯

 仕事場の水まわりを少し改装した。シンクを代え、給湯器を付けた。これまでお湯は使っていなかったのだ。
 焼き物作りはほとんどが水仕事。真冬の水は体の芯までひびく。陶家はどこもそんなもの、と見えをはってきたがさすがに最近少々つらくなっていた。
 お湯はありがたい。あまりやせ我慢をするものではない。そろそろ素直にならなくちゃ。

2001/12/13




みかん

 みかんを山ほどいただいた。20キロ以上ありそう。近くの山で作っている無農薬のもの。皮をむいたとたんに香りが広がる。この冬のビタミン源だ。
 これからいよいよ冬、冷たい粘土に触るのがつい億劫になってくるが、そうも言っていられない。正月早々展覧会なのだ。かなりあせってきた。

2001/12/12




Live

 昨夜は吉祥寺で豊田勇造のライブ。ピアノは続木徹。ここ数年のうちでも最高の出来だったと思う。ゆったりと地に足の付いた演奏で大人のライブだった。ビデオ撮りもうまくいったし、これは使い物になりそう。DVDというのもそろそろ考えていいかもしれない。
 会場では浜野智さんにもお会いした。「楽」GAKUとのリンクをお願いできそうだ。実はこのサイトを作るにあたっては「楽」をかなり参考にさせていただいている。近々リンクのページもアップします。
 終わってからは阿佐ヶ谷に移動し打ち上げ。家に着いたのは午前5時過ぎだった。ヤクザな生活。

2001/12/11




住まい

 昨日は東京の友人宅の新居披露会。20年以上前のコーポラティブハウスをリフォームしていた。この写真はその建物の道路に面した壁。ここに住む人たちの気持ちのこまやかさと住まうことへの情熱を感じた。見習わねば。

2001/12/09




ウイルス被害

 ウイルス被害の報告が少しずつ入ってきた。ショックの連続。被害の規模は想像をはるかに超えている。子感染、孫感染、、、とこうしてさらに被害は増えていく。それも一瞬にして。
 体の力が抜けていくような気がする。
 人間の社会は善の信頼の上に成り立っている。悪意にはもろい。当分立ち直れそうにないが、悪意には負けたくないとも思う。

2001/12/08




今日のロクロ

 久しぶりに雨。これから一雨ごとに寒さがきびしくなる。水仕事にはつらい季節。
 今日は酒器の本体を挽いた。これに注ぎ口と三本足を付け、取っ手は銀線をつけるつもり。酒の席がちょっぴり華やかになるはず。
 昨日スキャナーとMOドライブが手に入り、半日がかりでセッティングした。どちらも古い機種だがホームページ用としては十分。これで昔の作品などもアップできそう。

2001/12/06




雲南茶

 京都の友人がときどき旅のお土産にとお茶を送ってくれる。たいていタイ北部や中国雲南省のもの。烏龍茶、プーアル茶それぞれいろんな種類があって、どれもがすばらしい。横浜の中華街でもちょっとお目にかかれないものばかり。
 今夜は昆明のお茶屋で買ってきたというプーアル茶をいただいた。澄んだ空気の山奥の村。土や藁の匂いの混じった陽だまりの味がした。

2001/12/05




ensemble

 ウイルス事件がもとで、高校時代の友人と何十年ぶりかでメールのやり取りができた。九州の地方都市。よく一緒にジャズ喫茶へ行った。聞けば同窓生のメーリングリストがあるという。懐かしさでいっぱいだが、同時にずいぶん遠くへ来てしまったような自分も感じる。
 今日聴いた歌。ブエナビスタ・ソシアルクラブ、大貫妙子ensemble、ベッツィー&クリス。

2001/12/04




ADSL

 本日よりADSL開通。ホームページ制作を機に、勢いづいて2週間ほど前に申し込んでいたのだ。結果はすごいの一語。快速、快適。むしろ自分のキーボードやマウスの操作が遅くてもどかしい。さらには目や頭の動きがついていけるかも心配なほど。これは文明開化とでもいうべきか。それとも今までのアナログ回線が遅すぎたのか。とにかく我が工房の電脳環境は格段に改善された。
 昨日とりたての大根をいただいた。今日の大根メニューをひとつ。納豆を普通にとき、それに大根おろしをたっぷりと加え、そばつゆ(なければカツブシ、醤油)を入れてかき混ぜる。なんの事はない居酒屋メニューの「納豆おろし」だが結構気に入っている。

2001/12/03




焚き火

 夕方、家の近くで野外コンサート。沖縄の歌を歌う二人組「寿」。「上を向いて歩こう」の変え唄のなかで「しあわせは空の上に、、、はない」と歌っていた。賛成。9月のアメリカのテロ以来、なんとなく気持が沈みがちだった。天国を信じるより、生身の人間を信じることの方がよほど大切ではないかと思えてくる。
 冷え切った体に焚き火の火がありがたかった。

2001/12/02




鏡皿?

 丸い陶板のような皿をいくつか挽いてみた。大きさは径43センチほど。なんとなく古代の鏡に似ているので鏡皿とでも呼ぼうか。クリスマスや正月の宴席で活躍しそうだ。
 土は形になったばかりの柔らかいときが一番美しい。この生まれたてのみずみずしさを焼き上がりで再現できるかどうかが難しいところ。化粧土をかけて白く焼き上げるつもり。
 今日から12月。ホームページ制作もペースを上げていかねば。近日中にADSL導入予定。結果もご報告します。

2001/12/01

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