homeotukimi 2003年1月


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くず鉄

 30年以上前の古い土練機を2日がかりで解体した。仕事場の中に一坪ほどのスペースを占めていた常滑製の巨大な土練機。今ではもう使うこともなくなっていた。
 重さは全部で400キロくらいか。くず鉄業者に引き取りに来てもらったら1万円だという。鉄の値段が1万円ではなく、処理費用が1万円なのだ。つまりこちらが1万円払わなければならないわけ。唖然。今はこういう時代らしい。

2003/1/30




香露

 香露は熊本の酒。縁あって熊本の友人が送ってくれた。熊本酵母(協会9号酵母)はここで発見され、今では全国の酒蔵で吟醸酒造りの主流として使われている。
 はじめて飲む伝説的な酒。米を贅沢に使い、辛口なのにたっぷりとしてふくよかなフルボディタイプ。香りも控えめで飲み応えあり。日本酒の一つの理想郷。

2003/1/29




 朝から降り続いた雨が結局夜になっても止まなかった。真冬の雨は雪よりも陰鬱。でも室内は薪ストーブを最大限に焚いているおかげでぽかぽか。薪さえあれば恐いものはない、、、のだが数日来の睡眠不足のため夕方からダウン。インフルエンザでなければいいが。

2003/1/27




ピクルス

 旧友のKさんと娘さんら3人の来訪をうける。若い二人は今年大学を卒業し、すでに就職も決まっているとのこと。土ぼこりにまみれた仕事場の中もいっぺんに明るくなった。
 屈託なく物事を真っ直ぐに見る彼女らの目を見てると♪日本の未来は〜、、、♪まだまだ大丈夫そう。
 お土産にもらった手作りのピクルス。人参もカブも歯ごたえがありニンニクの香りも強烈。お母さんもまだまだお若い?

2003/1/26




上野7

 市川さんの案内で鈴本演芸場の裏手にある蓮玉庵へ。ここは池波正太郎お気に入りの蕎麦屋らしい。
 おそらく池波氏も好みであったであろう鳥南蛮を注文した。蕎麦は小麦粉を2割程入れた穏やかでクセのないもの。だしは混ぜ物のない直球勝負。これで千円。ほぼ納得。
 ちなみに額字は久保田万太郎。

2003/1/24




上野6

 上野公園は難民キャンプと化していた。ほとんどがジャパニーズ・ブルーのビニールシートで覆われた三角テント。都美術館の前から国立博物館、そして奏楽堂一帯にかけてびっしり。
 この光景を見て明日は我が身と思わない人はどれだけいるだろう。ひとたび何かあれば目の前の現実などひとたまりもないのだから。
 赤く塗られたドアは美術館の中ならアートだがテント村の中ではそれ以上のリアリティーがある。どんな境遇にあっても想像力とユーモアは必要だ。

2003/1/23




上野5

 前述のブロックやこの写真の板ガラス、あるいは天井の漆喰など細部の手仕事は充実しているのに「国際子ども図書館」の印象は何かちぐはぐ。
 建物の保存が目的なのか図書館としての業務が中心なのかはっきりしないのだ。入り口からのいかめしい警備はとても子どもが気楽に入れる雰囲気ではないし、運営する側の体温の低さは否めない。
 また今回の再生プランにしても、ヨーロッパの中世建築にガラスをドッキングさせるのなら面白いとは思うが、日本のせいぜい100年足らずの建築に同じ手法を応用してもちょっとインパクトは弱い。
 ま、しかし出来たものは仕方がない。このうえはもう少し人間的な軽やかな運営を願うばかり。

2003/1/22




上野4

 芸大の隣りの「国際子ども図書館」へも行ってみた。明治39年に建てられた旧帝国図書館を安藤忠雄の手で再生したもの。威信をかけたお上の力こぶといった建築なのだが、そこへ総ガラスのエントランスやカフェを作り、さらには裏側の外壁全体を温室のように囲う保存処理がなされている。はたしてこの試み、成功したといえるかどうか。
 それはさておき、ここで最も驚いたのは陶製のブロック。薄いタイルではなくセラミックのブロックを積み上げてあるのだ。しかも表面には白い釉薬が掛けてありその釉調が実にいい。温度差がかなりあったらしく、溶け不足でがさがさの肌から透明になったものまでさまざま。でもそれらが組み合わされて温雅な白い壁ができている。
 中には志野と見まごうばかりのものもあった。荒川豊蔵が志野を再現する何十年も前に、すでにこれだけのものが焼かれていたわけだ。

2003/1/21




上野3

 芸大音楽部の正門には木造の守衛所があった。なつかしい陽だまりの匂い。学食で未来の音楽家達に囲まれて昼食をと思ったが、あいにく共通一時試験のため学内には入れず。残念。猫にあいさつしただけで門を出た。

2003/1/20




上野2

 さて今回の中西夏之展、会場の中央の床には一辺が10メートルはある立体砂絵マンダラ?四隅には天秤。他には油彩が10点ほどとビデオ、スライドを使ったゼミの記録で構成されていた。
 これは彼の退官記念展でもあり、創作の原理が親切に解説されている。それは常に複眼でものを見るということ。表と裏。右と左。近くと遠く。極大と極小。あるいは過去と未来。あなたと私、、、。そうした対立する二つのもの(二箇所)を同時に見ること。画面の中に見ること。しかも均衡を保ってバランス良く。
 会場に置かれた天秤はそのことを良く象徴していると思った。これは概念上のキュービズムといえるのかも。
 さらに会場の入り口では位置をずらして向き合わされた鏡によって「現実に」二箇所を見る体験もできるという、なんとも懇切丁寧な最後の授業でありました。

2003/1/19




上野1

 上野駅を出たところで市川さんと遭遇。かくして心強い同行二人の中西ツアーとなった。
 芸大美術館は六角鬼丈の設計。1階入り口付近の石を積み上げた曲面の壁が目を引くが、全体の印象はおとなしい。さすがに母校ではあまり突飛なことは出来なかったもよう。あるいはこれが芸大というもののプレッシャーなのかもしれない。
 中にはレストランからミュージアムショップまであり、独立した美術館としても立派に通用する。これが国立の大学というもの。

2003/1/18




木炭窯

 電気窯を使うのは早くやめたいと思っている。次は薪の窯がいい。しかし薪窯を作るには場所が必要。どこかに空いてる土地はないものかナァ。
 というわけで茶碗1個だけ入るミニミニ窯を作ってみた。これから焚き口などいくつか穴をあけて完成。燃料は薪ではなく木炭。自然吸気では温度が上がらないと思うので、下からガスバーナーで強力にターボをかけてやるつもり。今月中には実験できると思う。

2003/1/16




手作り

 干し柿のことをあれこれ言っていたらまたやって来た。これは南足柄で干したMさんの手作り。色も形も不揃いで不恰好。しかしよく見るとどれも表情が豊かで絵になる姿。干しかたが少し足りないのか中はちょっと柔らかめ。でも強烈に甘い。へたの方にはわずかに渋味も残っている。

2003/1/15




陽射し

 拍子抜けするほど暖かい日。薪ストーブを焚いていたら気温は20度を越えていた。乾燥しているので土の乾きもはやい。むしろ早すぎて困るくらい。
 冬の陽射しはもう少し、か細く、はかなげでいい。暖かいのはありがたいが何かものたりない。なんて贅沢が言える一日でした。

2003/1/14




ホーミー

 今日思いがけずホーミーを聴いた。低音と高音の二つの声を同時に出すモンゴルの発声法。演奏は梅木さんという若い人だった。低音はのど、高音は舌と歯を使っているのではないかと想像はしてみるものの、それでも不思議。場所は藤沢のギャラリーHIRAWATA。写真は馬頭琴。

2003/1/12




夕日

 ストーブ用の薪をもらいにあちこち出かけていった。車一杯集めることが出来たので当分は大丈夫。さあ冬よ来い。
 午後4時半ごろ、箱根の山に沈む夕日。どんよりとした空の中で焼け落ちる火の玉のようだった。

2003/1/11




燗瓶

 年明けから寒い日が続く。体の方も冷え切って冬眠?状態。
 ちょっと古いガラスの燗瓶が出てきたので使ってみた。なんの飾りもない透明なガラス製なので見た目は物足りないが使い勝手は申し分ない。注ぎ口が細いので盃にちょうどいいし、中も見えて安心。しかもこのまま直火にもかけられる。
 昔は大人たちが火鉢の五徳の上にのせて使っていた。火鉢がまだ暖房の主役だった頃、テレビなどない部屋の静かな寒い夜の光景など思い出している。

2003/1/9




干し柿

 気をつけているつもりでも暮れから正月にかけては生活のペースが乱れてしまう。あちこち出かけたり、人と会うことも多い。そろそろ気持のギヤを切り替えねば。
 正月の風景の中で欠かせないのが干し柿。作るには結構手間がかかるものらしい。それと寒い気候も大事とか。これはいただきものの信州産だが白い粉が細かくてみごと。

2003/1/5 




房総

 房総は広い。高い山がないので空も広い。思い立って房総半島の先まで行ってみるつもりだったのだが、交通事情が悪く途中で断念。次回はきちんと計画を立てて一周してみたい。
 海に囲まれていて気候温暖。道路沿いの風景も驚くほど静か。もの作りにはいいところかも。

2003/1/2

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