homeotukimi 2002年4月


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 まだまだ日本酒がおいしい季節。今夜は塗り物のぐいのみで一杯。
 これはもう何年も前に日本橋の丸善にあるクラフトセンターで買ったもの。おそらく浄法寺だと思う。高価なものではないが愛用している。
 陶器とは違って口当たりが温かくやわらかいのでどんな酒でもまろやかに感じる。

2002/4/30




軍手

 連休だというのにどこへも行けず仕事場にかんずめ。まあしかし休みの日はどこへ行っても混んでいるので家でおとなしくしている方がいい。
 たまたまそばにあった軍手を土に張り付けたら布目がきれいに出た。軍手文土器(?)ちょいとおもろい。

2002/4/29




夜食

 いつのまにか生活が夜と昼逆転してしまっていて、また日付の感覚が狂っている。
 仕事場のストーブの上で新ジャガを焼きビールと共に夜食。もうすぐ5月なのに夜はちょっと冷えるのでまだストーブを焚いているのだ。
 BGMはラジオ。最近はFM局が増えてきた。なかでもよく聞くのはジャズと落語。専門の局ができてくれるとありがたいのだが。

2002/4/27 4/28




オリンパス

 K君から連絡がありオリンパスを買ったという。オリンパスといってもカメラではなくJBLのスピーカー。
 30年以上前、熊本のジャズ喫茶にあった。この音でジャズを知りオーディオを知り、そればかりか自分のなかの大事な部分さえもが育てられたような気がする。
 おそらく彼も同様なのだろう。30年目にしてとうとう手に入れたという。人の思いは時間を超える。

2002/4/26




轆轤

 ロクロの音と振動がひどいので修理をした。といっても自分でできるのはオイルをさすことぐらいだが、それでも気休めにはなった。
 それにしてもモーターの音がうるさい。それだけで憂鬱になってしまうほど。どこかに音も振動もなく回る気持ちのいいロクロはないものだろうか。

2002/4/25




腱鞘炎

 左手首の腱鞘炎はだいぶ良くなってきた。左だけではなく右手もしょっちゅう腱鞘炎になる。もはや持病といっていいかもしれない。
以前は湿布をして一晩で治ったものだがこの頃は時間がかかる。そろそろウォーミングアップとストレッチを習慣づけないといけないかもしれない。

2002/4/24




手首

 楽器の演奏を左右するのは手首のしなやかさだと書いていたのは寺田寅彦だったか。楽器だけではなく何をするにも手首は重要だ。思えばこれまでさんざん酷使してきたのでだいぶかたくなってきているようだ。たまにはいたわってやらねば。
 冬に作った「ゆらり」を使って型取りの器をはじめた。これが今後どう発展していくのかは自分でもまだわからない。

2002/4/23




西空

 どうしたわけか朝から左の手首が痛い。筋を痛めたようだ。かまわず仕事をしていたら夜になってますますひどくなってきた。キーボードも右手だけ。情けないことになってきてます。
 夕方外に出てみたら、どんよりとした曇り空の切れ目に一筋の光。

   ♪ I see my light come shining
     From the west unto the east ♪

 でも光っていたのはただの飛行機雲。すぐに見えなくなってしまった。

2002/4/21 4/22 




包丁

 先日の教室展の打ち上げを工房で開くので朝から大掃除。宴会の最後は当然蕎麦なので道具を出しておいた。この包丁は1年前に買ったものだが、これまでずいぶん活躍してくれた。
 今回の蕎麦打ちは結局ベテランのMさんにお願いしたが、いつもながらの十割蕎麦の味。唸ってしまうほどのおいしさ。粉は会津産。あくが少なく繊細な味わい。やはり蕎麦は手打ちに限る。

2002/4/20




クッキー

 窯出しのあとの余熱でクッキーを焼いてみた。これは初めての試み。もちろんクッキーを作るのも初めて。
 結果はご覧のとおり。意外と簡単だった。味のほうもサクサクとしておいしい。
 焼き物が売れなくなったら(今でも売れてないけど)これでやっていくという手もあるか、、、な?

2002/4/19




ガス

 窯を焼く時には温度と共に酸素の量が重要になってくる。酸素を十分供給してやれば酸化焼成、酸素不足にすれば還元焼成となる。もちろんその間に様々なバリエーションはあるが、酸化と還元で焼きあがりの色は全く違ってくるので、目的に応じて使い分ける。
 電気窯では普通に焼くと酸化焼成になってしまうので、還元するためには下からガスを送りこむ。色見穴から出てくる炎は薪の赤い色ではなく青いガスの炎なのだが、それでも何となく火を燃やしているという実感はある。今回は夜7時過ぎに終了。

2002/4/18




山椒酒

 ひところ果実酒に凝ったことがあって、いろんなものを試してみた。これはその中でも傑作。近くの大きな山椒の木から実がはじけたあとの殻だけを集めてつけ込んだ。一口なめただけで山椒の香りが口一杯に広がり強烈。でもおいしい。
 今夜から本焼き。例によってまた徹夜になってしまった。

2002/4/17




もみがら

 普段は目にすることもなくなった籾殻だが焼き物作りにはけっこう重宝する。
 作品が板とくっつかないように底に敷いたり、化粧土や釉薬を掛ける時にも使う。焼いて灰にすれば釉薬の原料にもなる。成分はほとんどが珪酸なので石(石英)と同じものとして使える。
 これほど役に立つ籾殻なのだが手に入れるのはだんだん難しくなってきている。うちでは幸いにも先日一俵いただいたのでほっと一安心。これで当分大丈夫。

2002/4/16




がっくり

 大皿に白化粧土を掛けたらひび。5枚作ってそのうち2枚に入ってしまった。がっくり。これでまた予定が狂ってしまう。土はこれだから困る。
 しかしこの程度のことでいちいちめげていたら焼き物は続けていけない。ケセラセラ、、、。でもやっぱりショックだなァ。
 今夜から素焼き。くやしいからワインでも開けようっと。

2002/4/15




流れ

 ソフトとハード両方の事情で更新ができなかった。情けない。でもおかげでひさしぶりの休みをもらった気分。
 写真はまたまた先日の箱根。滝があると聞けば必ず行ってみるのだが、これは大きなホテルの裏山にある滝。二本あってそれぞれ風情があるのだが、いかんせん周りがちょっと明るすぎる。むしろそのそばにある湧き水(延命水)がうれしい発見だった。

2002/4/13、4/14




 今年は季節が早い。これは昨日箱根で見かけた藤の花。人工的な藤棚がなく野性的な姿で咲いていた。
 久しぶりの温泉で長湯をしたためか昨夜はめずらしく泥酔。夢の中で白い大きな迷い犬(ピレネー犬か)を保護していた。小屋をどうしようとか餌代が大変だなあとか考えていて、えらく現実的な夢だった。目が覚めてからもその犬がいないのが不思議なくらい。また会ってみたい。

2002/4/12




新緑

 箱根で集まりがあるので電車で出かけた。少し早めに着いたのでしばらく散歩。車で通り過ぎることはあっても歩くのははじめて。
 おいしい豆腐屋があると聞いていたので探してみたが分からず。これはまた次回。
 風もやわらかく散歩には絶好。新緑のグラデーションが見事だった。

2002/4/11




散歩

 散歩は好きなのだが昼間はなかなか出られない。時間はあるのだがどうもきっかけがなくてつい出不精になってしまう。散歩の友に犬を飼いたいと思う時もあるが、毎日の日課が増えると思うとちょっと気が重くなってしまう。
 そういうわけで散歩は夜が多い。田舎の夜は暗いので懐中電灯は必需品。今夜はデジカメも持って出た。

2002/4/10 




茶碗

 昼間出かけたので夜になって茶碗の削り。一日乾かしただけなのでまだだいぶ軟らかいが、荒土なのでこのくらいがかえっていいのかもしれない。何とか形になってくれた。粉引きで白く焼き上げるつもり。

2002/4/9




接写

 今日は茶碗ばかり挽いてみたが土が荒すぎてなかなかうまくいかず。ま、こんな日もある。
 デジカメではじめて接写をしてみた。結構楽しめる。山吹の花のおしべの先までクッキリ。このカメラは思いのほか性能いいのかもしれない。これから接写がやみつきになりそう。

2002/4/8




横浜

 雨の予報が見事にはずれて今日は快晴。教室展の搬出のため横浜へ行った。桜はとっくに終わっていたけれども木々の新芽がやわらかい。
 この木は名前も知らないが新芽が赤く色づいていた。空気もからりと乾いていて快適。こんな木を見ながら夕暮れどきのビールを飲みたいと思った。

2002/4/7




ギブソン

 今日は久しぶりに大皿ばかり何枚も挽いた。大きいものを作るのは体力的にはきついが何となく充実感がある。
 夜の8時から近くの町で豊田勇造のライブ。心地よい疲れと共に車を飛ばした。
 今夜の彼はいつになく状態が良さそうで、古いギブソンのギターもいい音で響いていた。ラストに歌った新曲「くちびるをかみしめて」は母親を亡くした悲しみの中から、なおも歌を歌いつづけていくことを誓う決意表明のように聞こえた。

2002/4/6




粉引

 粉引(こひき)の大皿が焼けたので山吹をあしらってちょっと和風を気取ってみた。径が40センチ近くもあるので日常的には使いにくい。しかし季節がらちょうど桜色の緋色も出ているので、冬から春にかけての宴の席などには活躍してくれそうだ。

2002/4/5




 友達が来たので久しぶりに洒水の滝へ行ってきた。木々の新芽も芽吹いていて明るく、滝の水も若々しく見えた。
 炎の動きと同様、水の流れにも惹かれる。どちらもまるで生き物のよう。この瞬間の生命力を捉えるために何か方法はないかと考えて写真を撮りはじめた。5年ほど前のことだ。
 モノクロでフィルムサイズをどんどん大きくしていった結果、現在では4x5から8x10まで使うようになった。写真集を作る企画も進行中。今年中には何とかなるか。

2002/4/4




米の力

 酒、遠方より来たる。アリガタシ。「神力」も「山田錦」も兵庫県の龍力(たつりき)の醸造。どちらも酒米の名をとっているだけあって米の味がみごとに溶けこんだまろやかな味。さすがに酒造りの本場。練れている。脱帽。
 「夢一石」はMさんらが参加している会で米作り(田植え、草取り、稲刈り)から関わって作り上げた酒。田は新潟・山古志村の棚田。醸造も同じく新潟のお福酒造。造りはいかにも新潟流の淡麗辛口だがボディーのふくよかさはこれまでになかったもの。こちらも米の味が溶けこんだ奥行きのある滑らかな味わい。感謝。

2002/4/3




4月の光

 3日から陶芸教室の作品展。自宅で細々と続けている教室なのだが、年に一度横浜で作品展を開いている。今朝はその搬入。準備で昨夜から一睡もできないまま車で出かけた。
 会場は横浜の山手にあるイタリア山。施設も環境も申し分ない。おまけに陽気は春というよりむしろ初夏。光がまぶしい。
 写真はピンボケなのではなく、会場の片側一面にある大きなすりガラスを撮ったもの。4月の色。4月の光を感じてもらえるだろうか。

2002/4/2




 海で石ころを拾うのが好きだ。拾ってどうするということでもない。ただ何かを探しているような気がして、何時間でも飽きることがない。石ころは持ち帰ることもあればそのまま海岸においてくることもある。
 かたちも色もさまざま。しかもそれぞれが気の遠くなるような時間を蓄えて、今ここにある。そのことの奇跡。海岸は宝の山だ。

2002/4/1

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