初島

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 湯河原へ行った帰りに故種村季弘さんのお墓参りをしてきた。墓誌を見たら享年71歳とある。そんなに若かったんだな。
 思えば真鶴の自宅へ押しかけて蕎麦打ちをやったこともあった。ベランダで石臼をまわしたなあ。先に亡くなった平賀敬さんの話題でも盛り上がり、帰りには吟醸酒を一本持たせてくれて曰く「俺はこんな上等の酒は苦手なんだよ」だって。戦後の焼け跡闇市派にはたしかに吟醸酒は似合わないな。
 墓所からは初島が間近に見えた。左手には薄く大島も。

大統領選挙

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 アメリカの大統領選挙が始まるけどクリントン、トランプ両候補ともいろいろと問題が多し。まあ、どちらが勝ったとしても明るい展望は開けそうにないな。できればこのままオバマ氏にあと8年続けてもらったほうがいいんじゃないか?そういうウルトラCのアイデアはないものだろうか。

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 遠くに見える海は大きな波もなく穏やか。漁船が一隻だけ操業している。
 鳥取での地震の前から耳鳴りがひどくて今も続いている。このぶんだと余震はまだ続きそうだ。もしかしたら他の震源かも。念のためペットボトルの水を買い増しておいた。

水面錯視

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 今日は気持ちよく晴れた。風も乾いていて秋満喫、、、と思っていたら午後からはまた雲が出てきて暗い日曜日に逆もどり。あーあ。今年は紅葉も遅れている。このままだと紅葉しないまま枯れ落ちてしまうんじゃないか?

 写真は上下反転させています。

石景3

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 今回のイベントに向けて少し解説的な文章を書きました。

「石景 城山庵」に寄せて

 浜辺を歩くときの楽しみの一つは石ころ探しです。探し、と言っても具体的に何かを探すわけではなくただ、あれこれと眺めているだけなのですが。
 色や形、模様など大小さまざまな石ころたちがひしめいていて時のたつのも忘れてしまいます。
 一つひとつの石の来歴をたどれば数万年、いや数億年という途方もない時間を遡ることになります。それほどの時間を過ごしてきたものたちが今、目の前に在るという奇跡。しかもザクザクと。
 
 やきもの制作の過程も実はこれらの石ころの歴史とつながっています。
 地球内部から上ってきたマグマが地中でゆっくりと冷えて岩石となり、それが風化されて石ころよりはるかに小さな粒子となって風や雨に流され水中にゆっくり堆積したもの、それが粘土です。
 やきものはその粘土を人間の手で成形し、熱を加えることで再び新たな石、岩、あるいは鉱物としてよみがえらせる作業ともいえます。

 億という年月を経て繰り返される大地の循環。それに比べて人の生のなんとはかないことか。しかし、やきものを造るという作業を通して大自然の悠久の時間の流れを知り、その一端に触れることができるのは大きな喜びであり、また安らぎでもあります。