粉引

 訳あって先々週から仕事場の大整理を始めている。一人では全然進まなかったけど昨日は若い助っ人が三人も来てくれて大前進。成果が目に見える形で現れるというのはやはり気持ちがいい。あらためて人間の力ってすごいと思いましたわ。感謝!
 そんなあわただしい中で黒土に白化粧を施した粉引を焼いてみた。おそらく数十年ぶりになるか。懐かしいな。土もの陶器を手掛けると気持ちまで穏やかになってくるような気がする。

夕暮れ

♪ 夕暮れの街で
  僕は見る
   自分の場所からはみ出てしまった
    多くのひとびとを ♪
              詩、黒田三郎

 夏の夕暮れ時になるとふっと頭をよぎるこの歌詞とメロディー。
本当の自分の場所。どこかにあるだろうか。

電池切れ

 小雨降るなか、秦野から御殿場までお出かけ。途中、緑の絨毯のような水田の風景を撮ろうとカメラ(フジ、S3)を取り出したらアレッ、動かない。なんと電池切れでした。今どきのデジカメと違って初期のデジカメは電池の減りが早かった。しばらく使わないうちにそんなことも忘れていた。デジカメは電池が切れたらただの箱。そのうちどこかのメーカーが携帯モバイルバッテリーも使えるカメラを作ってくれないかな。

13年


Finepix S3 + Nikon 50mm/f1.8

 昨日から急に思い立って古いフジのデジカメを使っている。FinepixのS3。発売日を調べたら2004年だった。なんと今から13年前。普段使っているD800に比べると操作感は超スローペースで明治どころか平安時代くらいまでタイムスリップしたような感覚になる。それでも出てくる写真の美しさ(特に色)があきらめきれず今まで処分できずにとっておいたのだ。
 撮像素子はAPS-Cサイズ。ボディーはニコンのF80(D100)を流用していてレンズもニコンのレンズを使う。バッテリーは単三乾電池4本。「ポショ」というシャッター音がなんとも頼りないけど写し出す写真には古さを感じない。

海霧


Finepix S3 + Nikon 50mm/f1.8

 いつも野良猫を冷やかしに行く湘南平。夕方近く登ってみたら頂上付近は霧に包まれていた。海のほうから濃い霧が流れてきていて雲の中に入ったような世界。標高180mの山でも麓とはこれだけ風景が違うんだな。

空梅雨

 九州や東海地方で局地的な豪雨が続く一方、こちら関東は空梅雨。夕暮れの空を見ればもはや梅雨の色ではない。気温も一気に高くなり体がついていかない。夜11時過ぎでも気温は31度。このまま寝たら熱中症の危険すらあるな。今年も厳しい夏になりそうだ。

中西夏之展

 相模原の女子美術大学美術館で中西夏之展。中西さんは昨年10月に亡くなっていたんだな。ずっと注目してきた作家だけに残念。
 今回は作品展というよりも作品が出来上がるまでのプロセスに重点を置いた展示となっていて非常に参考になった。彼の創作の出発点と作品の構造。今回はそれらの一端が垣間見られてありがたい体験だった。