オパール2 

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 やきものの青磁はオパールなどの宝玉のイメージによって大きく発展した。たしかに玉石を削って器物を作るより土を成形して作ることができればそれに越したことは無い。早く安く大量に作れてしかも大きさや形の自由度も高い。つまり青磁は玉器のイミテーションとして発展したともいえるだろう。
 陶磁史の中で青磁は緑から薄青の乳濁した色彩が主流になってきた。いはゆる青磁色。この流れは今の時代でも変わっていない。しかしどうなんだろう、現代作家の青磁を見ているとどうも従来からの青磁にこだわるあまりちょっと袋小路に陥っているように思えるんだな。目標を見失っているような。ここでもういちど玉のイメージに戻ってみてはいかがだろう。多種多様な色彩、色調があってヒントは無数に得られるはず。

オパール

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 乳白色の柔らかな地肌に青が薄く濃く色付いている。オパールは10月の誕生石なんだな。先日見てきた箱根の博物館にあった。石川県小松市産。こんなやきものが実現できたら面白い。青磁系か均窯系か。近いのは青磁系だけど。

ウミユリ

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 また鉢植えの植物を枯らしてしまった。3年ほど前に御殿場で買ってきた山アジサイ。夏場を乗り切ったのでちょっと油断していたなあ。あーあ。
 写真は昨日、箱根の地球博物館で見てきたドイツ、ブンデンバッハ産のウミユリの化石。

石景3

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 今回のイベントに向けて少し解説的な文章を書きました。

「石景 城山庵」に寄せて

 浜辺を歩くときの楽しみの一つは石ころ探しです。探し、と言っても具体的に何かを探すわけではなくただ、あれこれと眺めているだけなのですが。
 色や形、模様など大小さまざまな石ころたちがひしめいていて時のたつのも忘れてしまいます。
 一つひとつの石の来歴をたどれば数万年、いや数億年という途方もない時間を遡ることになります。それほどの時間を過ごしてきたものたちが今、目の前に在るという奇跡。しかもザクザクと。
 
 やきもの制作の過程も実はこれらの石ころの歴史とつながっています。
 地球内部から上ってきたマグマが地中でゆっくりと冷えて岩石となり、それが風化されて石ころよりはるかに小さな粒子となって風や雨に流され水中にゆっくり堆積したもの、それが粘土です。
 やきものはその粘土を人間の手で成形し、熱を加えることで再び新たな石、岩、あるいは鉱物としてよみがえらせる作業ともいえます。

 億という年月を経て繰り返される大地の循環。それに比べて人の生のなんとはかないことか。しかし、やきものを造るという作業を通して大自然の悠久の時間の流れを知り、その一端に触れることができるのは大きな喜びであり、また安らぎでもあります。

箱根は濃霧

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 三島市「阿吽」での個展終了。御来場いただいた皆様、どうもありがとうございました。
 帰り道の箱根路は濃霧。峠付近では視界10メートルくらいで前車のテールライトもかすんで見えた。あらためて山の厳しさを実感。