やまぼうし

 今日は三島のコレクターのお宅で酒器、ぐい飲みコレクションを拝見。10点ほど見せてもらった中で良かったのは金重陶陽、塚本快示、加守田章二の作。ほかには荒川豊蔵、石黒宗麿、加藤卓男などなど、いずれも日本陶磁史に残る先達の作品ばかり。直に触れることができて学ぶところ多し。

搬入

 土曜日からの三島「阿吽」での個展搬入終了。実質的にはこれが工房移転後の初めての個展になる。この半年、環境の変化が制作に与える影響の大きさを痛感してきた。試行錯誤を繰り返しながらまた新たな表現にたどり着きたいと思う。

STEPS

 ずいぶん以前に作っていた三角ピラミッドに階段のシリーズ。今回の大整理でもどうしても捨てきれずこうして生き残った。高さは30センチほど。粘土の塊から削り出しているのでずっしり重い。できればシリーズごとコレクションしてくれる奇特な人はいないものだろうか。

初日

 無事に個展初日を迎えることができた。この夏の苛烈な日々を思えばよくここまでたどり着けたと思う。
 今回は残念ながら案内状を出す余裕まではなくギャラリーの尽力とwebでのお知らせだけに頼っています。申し訳ありません。明日からは会場風景などを掲載予定です。

産業廃棄物2

 今回のがれき処理。まだ請求書は来てないけどおそらく20万近くになるのではなかろうか。設備を整え、最高の材料を仕入れ、世界一高い燃料費(電気代)を払い、B級品以下のガラクタを処分するのにさらにこれだけの費用がかかる。この国の製造業が滅びるのも無理はない。

産業廃棄物

 作品か、もしくはゴミか。その境界線は曖昧だけれどもいったんゴミと判断されたものの行末は現代日本においては非常に厄介だ。
 今回仕事場の整理をしてみたら大量の陶器瓦礫が出た。個展などに出品できるのは例えて言えば氷山の水面上に見えているほんの一部なのであってその下には日の目を見ない大量の試作や失敗作が埋もれている。それらが積もり積もって瓦礫の山ができるわけだけど、さてその処分が難しい。
 家庭から出る少量の陶器の破片なら燃えないゴミとして出せるけど、これだけの量になると産業廃棄物扱いになって行政では引き受けてくれない。で、どうするかというと産廃業者に処理を依頼することになる。こんなことは初めてなので見当がつかないけど処理費用も相当な額になりそう。

粉引

 訳あって先々週から仕事場の大整理を始めている。一人では全然進まなかったけど昨日は若い助っ人が三人も来てくれて大前進。成果が目に見える形で現れるというのはやはり気持ちがいい。あらためて人間の力ってすごいと思いましたわ。感謝!
 そんなあわただしい中で黒土に白化粧を施した粉引を焼いてみた。おそらく数十年ぶりになるか。懐かしいな。土もの陶器を手掛けると気持ちまで穏やかになってくるような気がする。