やきものの青磁はオパールなどの宝玉のイメージによって大きく発展した。たしかに玉石を削って器物を作るより土を成形して作ることができればそれに越したことは無い。早く安く大量に作れてしかも大きさや形の自由度も高い。つまり青磁は玉器のイミテーションとして発展したともいえるだろう。
陶磁史の中で青磁は緑から薄青の乳濁した色彩が主流になってきた。いはゆる青磁色。この流れは今の時代でも変わっていない。しかしどうなんだろう、現代作家の青磁を見ているとどうも従来からの青磁にこだわるあまりちょっと袋小路に陥っているように思えるんだな。目標を見失っているような。ここでもういちど玉のイメージに戻ってみてはいかがだろう。多種多様な色彩、色調があってヒントは無数に得られるはず。