Dear Old Friends

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 あのころは自分の夢を追いかけることは
 あたりまえに思えていたけど
 世のしがらみは甘くないね
 元気でいるかい?(超意訳)
 ・・・

 この歌は詩も曲もボブ・ディランの「My Back Pages」を下敷きにしている。人それぞれ、自分自身のMy Back Pagesがあっていい。

この空の下

 小林聡美主演の「パンとスープとネコ日和」のエンディング。wowowが制作したテレビドラマのようだが先日アマゾンプライムで見つけてついつい最後まで見てしまった。詩、曲、歌は大貫妙子。踊りの振り付けは小林聡美本人がやっているような気がするな。どことなくインド映画的な動きがあるし。

Black Cat Cable

 今日は午前中に湯河原にあるBlack Cat Cableという最高級オーディオケーブルの工房を訪問。そこの視聴室でハイエンド・オーディオの世界を体験してきた。あるものはすべて初めて見る機材ばかりで説明を聞いてもよく分からなかったけど(英語だったせいもある)、このレコードプレイヤーには驚いた。この下にはコントロール部があり、さらにまたその下にはバキューム装置が付いているのだ。つまりレコード盤をターンテーブルに真空ポンプで吸いつけているわけ。この辺はマニアでないと分からないかも。このプレイヤー装置一体で1千万円ですと。アンプやスピーカーもそれぞれ見たこともないスペシャルなものばかり。でも出てくる音はいたってシンプルでひとことで言えば「濁りがない」。まるで深山の空気を吸っているような清々しい音空間。厚くもなく細くもなくどこかが変に強調されるされることもない。まさしく音を楽しむ音楽の体験でした。

Nikhil Banerjee Raga Piloo

 この演奏はCDでも持っていて仕事場でも車の中でも幾度となく聞いてきた。それこそ何十回、いや何百回かもしれない。それでも聞くたびに新鮮でまったく聞き飽きるということがない。音楽への限りない献身。この時間を共有できるだけでもなんと幸せなことかと思う。1975年、ストックホルムでの録音。一度だけでもコンサートへ行きたかった。

Bob Dylan in 東大寺

 こんなイベントがあったんだな、知らなかった。検索したら1994年のユネスコのイベントだった。いろんなアーティストが参加してるけどここでディランは大仏殿をバックに「A Hard Rain’s Gonna Fall」「I Shall Be Released」「Ring Them Bell」の三曲を歌っている。さらにエンディングではジョニ・ミッチェルまで出てきて驚いた。今から22年前か。バブルがはじけたとはいえ、この国にもまだまだ余裕があったね。

声2

 コルシカ島にはこんなコーラスグループがいくつもあるようでYouTubeでもいろいろ楽しめる。全員プロというよりはアマチュアといったらいいのか、要するに音楽を飯の種にしてない人たちのような気がする。どのグループも衣装は黒。これは何か意味があるんだろうか。歌詞はどうもフランス語ではなさそうだ。コルシカ語なのかな。いろいろ分からないことが多い。

声1

 今朝、佐賀のいとこの訃報。歳が離れていたこともあり、あまり交流はなかったけど何年か前に会ったときにはしっかり憶えてくれていた。いままで周りを見る余裕もなく慌しく過ごしてきた。あちこち不義理が溜まったままだ。合掌

 コルシカ島といえばナポレオンの生誕地。地中海に浮かぶこの島は古来幾多の戦乱に巻き込まれ多難の歴史をたどってきた。その中で育まれてきたのが伝統的な男声によるポリフォニー・コーラス。女声によるブルガリアン・コーラスとは対照的。歌の歌詞が知りたい。

追悼 永六輔さん

 3.11のあとに流されたCMのようだがウチはテレビがないので知らなかった。サントリーなんだな。
 「上を向いて歩こう」で思い出すのはイスタンブールのクラブで日本人ならということでステージに上げられていきなりこれを歌わされたこと。歌詞があやふやだったけど何とか歌いきったときには会場から大拍手もらいましたぜ。「sukiyaki song」のタイトルで世界中で大ヒットしたんだったな。
 これから海外で危機にあったときなどには「I am Japanese!」なんて叫ぶよりこの歌を歌ったほうが生存確率は高いんじゃないか?ちゃんと覚えておいたほうがいいかも。

パロマレス

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 古本屋でふと目に留まった一冊。逢坂剛といえば「カディスの赤い星」以来だ。梅雨のうっとうしい時期に長編の読み物が欲しいなと思っていたところだったのでちょうど良かった。
 時は冷戦期の1966年1月、スペイン南部の小さな村パルマレス上空でアメリカ空軍のB-52爆撃機が空中給油機と衝突墜落し搭載していた4基の水素爆弾が地上に落下するという事故から始まる。これってフィクションではなく本当に起きた事故を題材にしてるんだな。検索したらいくつも出てきた。
https://ja.wikipedia.org/wiki/パロマレス米軍機墜落事故
https://youtu.be/FgWCvpm_2rE
 幸いなことに核爆発は起きなかったけれども格納容器が破損して中の核物質(プルトニウム)が周辺に飛散した。

 遠いスペインの事故と思って安心してはいけない。日本の近海にも水爆が一個沈んでいる。これも検索してみたけど1965年12月、場所は喜界島の沖。米空母タイコンデロガから戦闘機が一機、水爆を積んだまま海中に落下。水深が5千メートルもあるため捜索もされずそのままになっている。水圧と腐食で容器がいつまでもつのかな。
https://ja.wikipedia.org/wiki/タイコンデロガ_(空母)
 冷戦が終わったとはいえ核の時代は続いている。


雨の日のSADE

 YouTubeを流していたらSADE(シャーデー)が出てきた。これは懐かしい。1984年だから今から30年以上前の曲なんだな。ラジオでもよく流れていたと思う。このころはCDはまだ普及してなかったのでたしかカセットに入れて車の中でも聞いていたな。今聞いても悪くない。梅雨時の湿った空気にも妙に合っている。

聖なる聲(こえ)

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 今日はICU(国際基督教大学)の礼拝堂で「聖なる聲」のシンポジュウム。キリスト教のグレゴリオ聖歌、イスラム教のクルアーン、ヒンズー教のラーガそれに真言仏教の聲明。現代世界の四つの宗教。それぞれの代表的な声を聞き比べることで音楽的な共通項、さらには宗教間の相互理解まで深めていこうという意欲的な企画。これだけのテーマを扱うのに4時間は短いと感じたけれども、しかし四つの声を連続して聞けたことで面白い発見もいくつかあった。こういう企画はありがたい。

Abandoned Love

 昨日に続いて今夜もボブ・ディランの隠れた名曲をYouTubeから。
 Abandoned Loveは1976年に発表された「Desire」に収録されるはずだったものがなぜかカットされ、 1985年の「Biograph」でようやく日の目を見た曲。延々と続く循環コードが失恋時の混乱した精神状況を浮かびあがらせて痛々しくも美しい。
 英語歌詞付きのライブバージョンはこちら

Pastures of Plenty

 冬に逆戻りしたかのような冷たい雨の夜。こんな夜はディランが歌うウディー・ガスリーの「Pastures of Plenty」。
 このテイクは「The Gaslight Tapes」に入っているとのことだけど検索してもこれは入っていない。いったいどこに入っているんだろう。
 ボブ・ディランの自伝によると若かりしころ彼はウディー・ガスリーに心酔しており、ニューヨークに出てきてからは精神病院に入院中のウディーのもとへ何度も通っている。
 ウディー本人の歌はこちら
 歌詞と対訳はこちら

高浜原発運転差し止め

 本日、大津地裁で高浜原発3、4号機の運転差し止め仮処分決定。
 強引に再稼動を進めてきた関西電力だけど、社内にも実は内心ほっとしている人がいるんじゃないかな?止めたほうがいいと思いながらも組織の中では自分の意見を表明できないでいる人が。個人より組織優先、といえば聞こえはいいけれども、要するに誰も責任を取りたくないということでもある。これが日本型組織の一番ダメなところだろう。個人が個人として生きてない組織は内側から腐っていく。
 「サマータイムブルース」を含むRCサクセションの「COVERS」は1988年キティレコードから発売された。当初は所属していた東芝EMIから発売される予定だったものが親会社である東芝(原発企業)からのクレームで発売中止になったもの。いきさつはこちら
 あれから28年。いまや東芝は不正会計と原子力事業の不振で会社消滅の危機にある。栄枯盛衰、驕れるもの久しからず。

ゲティンゲン

 EUの歴史をたどっているうちにバルバラの歌に出くわした。懐かしいなあ。レコードの時代によく聴いていた。当時はジャケットの写真しかなくてどんな人なのか分からなかった。YouTubeはありがたい。
 この歌の歌詞や背景についてはこちらのブログが詳しい。世界を変えた歌(2)ゲッティンゲン